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≪ベラルーシ~ポーランド国境からEU諸国に入る不法移民は西側諸国への”攪乱策? ②


【画像① ベラルーシとの国境地帯にある森林の前で、鉄条網を設置して難民の不法越境を警戒するポーランド国境警備隊。ここ数年続く警備活動に対して、他のEU諸国からも支援がされている。】





◆「移民ビジネス」も背景に~EU諸国にまたがった国際的シンジケートの存在も




ロシアの公共メディアとしての役割を果たしているイズベスチャは、既に2021年からベラルーシ経由でポーランドへ国境越えする不法移民の問題について取り上げていた。そもそも、21世紀に入って以来、EUへの中央アジアや中東からの難民流入はトレンドとなっており、西側諸国内の「人権派」団体やリベラル派は人道上の見地から自国政府への受け入れを促していた。


それには善意の救援活動もあるのだが、一方で国際的なシンジケートというべきグループによる”金儲け”丸出しの移民あっせんのような活動も露呈していた(実は、現在のウクライナ戦争にともなう「戦争難民」についても、高額な代金と引き換えにウクライナから西側諸国への移送ルートに載せるビジネスが横行し、摘発もされている)。


以下に取り扱うのは、2021年11月12日付でイズベスチャが配信している「EUへの移民増加
国際犯罪組織の陰」というタイトルの記事の概要訳である。ここから読み取れるものは何か。




【画像② ドイツでは各州政府がかなりの予算措置を決定して海外からの難民受け入れ施設を設け、当座の住まい、就労や子供たちの教育支援措置を実施している。いまや「難民大国」と呼ばれるドイツのこうした人道的措置の充実が、さらなる難民呼び込みにもつながり、連邦政府としても「難民受け入れから出稼ぎ受け入れへの転換」など、新たな政策転換がはかられるようになりつつある。ベルリン中心部の難民キャンプの娯楽・交流施設の様子。】

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