見出し画像

米大統領選、もうひとつのたたかい~副大統領候補の対決~ヴァンスvsウォルツ、どちらが優勢?①


【画像① ドナルド・トランプ氏(中央と40歳違いの共和党副大統領候補J.D.ヴァンス氏(右)は、「トランプ支援」を公然化させたXCEOイーロン・マスク氏(左)と共に7月13日暗殺未遂事件現場であるバトラーのリベンジ・ラリー会場で会した(10月5日)。】




1月のアメリカ大統領選挙に向けて、トランプとハリスの発言が各メディアで頻繁に取り上げられている。

しかし、副大統領候補が次期選挙に向けて、どのような働きかけをしたか読者はどれくらい把握しているだろうか?



アメリカ合衆国における副大統領候補者討論会は、しばしば大統領候補者討論会に比べて注目度が低い。しかし、この討論会は選挙戦において特定の局面で非常に重要な役割を果たすことがある。特に激戦州や浮動票が鍵を握る選挙では、副大統領候補者の討論会が有権者の心情に影響を与え、大統領選挙の最終結果を左右することもある。2024年の選挙における副大統領候補者討論会も例外ではなく、共和党のJ.D.ヴァンスと民主党のティム・ウォルツの対決は、各陣営の政策や戦略を有権者に伝える重要な場となった。


【画像② 共和党のJ.D.ヴァンス(左)と民主党のティム・ウォルツ(右)。いずれも次期副大統領候補。先日、アメリカ国内で副大統領候補者討論会が開催されたが、これはトランプvsハリスの大統領本選にも重要な影響を及ぼすものとして、アメリカ国内で注目されている。】




今回から全5回に渡り、副大統領候補同士の討論が、そもそもどういう意味を持ち、大統領本選挙にどう影響するかについて見ていこう。



第1回では、副大統領候補者討論会がアメリカ大統領選挙においてどのようにして重要と見なされるようになったのか、そして11月のアメリカ大統領選挙において、共和、民主両党のヴァンス及びウォルツ副大統領候補のの討論会がいかなるインパクトを持つのか分析する。

ここから先は

2,849字 / 6画像

インテリジェンスウェポン正会員

¥1,500 / 月
このメンバーシップの詳細

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?