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【木原誠二事件・遺族証言の考察②】 揺れる遺族の発言、なぜウソが浮き上がるのか? 安田種雄さん、安田家とX子実家やカギを握るY氏との関係性から見た発言の”ズレ”は何を物語るのか?


【画像① やけに”ギラギラ”さが目つきにやどる”ヤンチャ”な頃(1998年)の安田種雄さんの写真。前回に掲載した写真のわが子を抱く優しい顔つき、コンピューター組み立て中の真剣で落ち着いたまなざしとの違いに驚かされる。他の雑誌記事で知人が述べたり、我々の調査チームが関係者から聞き取ったりした内容では、モデルをしてX子と知り合う頃の種雄さんは、喧嘩も強く暴走族にも入っていた”暴れ者”だったとのことが伝わるが、両親は「やさしい子」「なんでも話してくれる」と、別の面を強調、というか不良度合を打ち消すかのような発言を特にしているのが印象的である。】



◆安田種雄さん母の”ウソ”が意味するところは何か?


前回、我々が調査チームと共にお会いした安田種雄さんの母から聞かされた事情説明で、2006年4月に起きた「安田種雄さん変死」事件と、2018年4~10月に行われた再捜査に関わる一連の出来事に対する見方が大きく変わったと述べたが、その認識は変わらない。しかし、その後、安田さん母が別のYouTube番組に安田さん姉と共に出演し、私たちに語ったことと正反対と言えるようなことを述べたことで、私たちの遺族、家族に対する見方はもう一歩、別の意味で深化した。


たとえば、配信者と共に語られた内容に、10月25日に大塚警察署が正式受理した刑事告訴書面には告訴人として安田さん母が名を連ねていたとか、担当している勝部環弁護士との契約についても同様であるかのような話があったように思う。これらは、別にnoteとして出している「ゆかりんのココロの中」(篠原由佳☆丙午女ゆるーくchから移転 2023年12月25日投稿)の記載で示した「2回の対面(計4時間16分) 10回の電話(計2時間44分) そしてLINEを少々」の中で話され、記録された安田さん母の示した内容をまっこう否定するものだった。


その他にも、「孫からの監視」についても否定するニュアンスだったと思う。これについて、視聴者、読者からは「がっかりした」「遺族を応援する気が失せた」などのコメントがずいぶん多く寄せられた。しかし、私には別のものが見えてくる思いで、非常に興味深いものだった。以下の点が浮かび上がるからである。



◎安田さん母は、当方に対して話した内容かあるいは他番組で述べた内容のいずれかで明白なウソであること


◎他での対応(篠原側の配信以外のYouTube配信者に連絡をとったり、出演したりする)には意図があること


◎篠原ら調査チームに安田さん母が自発的に肉声で述べた内容を否定しなくてはならない動機が家族にはあること


この意味を考えることで、事件の意味を別の角度からとらえ直すことが出来るのではないかと、考えている。



◆X子実家やY氏との関係性に影響していないか


実は、その後も進めた我々の調査で、例えばY氏と安田種雄さんとの関係が安田さん母の述べるところと明らかにズレる内容があることも分かってきた。実は、丹念に報道されてきた内容を精査し直すと、X子実家の家族とも安田さん家族との間が正常でない関係であることを推察させる内容が浮かび上がってきている。


今回のような事件に関係した人たち、”被害者”の遺族らが語ることの全てが真実であったり、正直に本当のことを語ったりしているものでは、必ずしもないものであることは、様々な調査、捜査に当たった人なら当然思っているところだ。私は安田家の人々がウソを語っていることに、腹を立てるつもりは毛頭なく、むしろ新たな手掛かりが浮上したことに注目している。


人ひとりが生命をなくした事件の背景には必ず奥深いものがある。それが「殺人事件」の可能性があるなら、なおさらだ。本当に真相解明を関係者が求めるなら、真実を示す証拠なり証言なりを追い求めることになるのだが、そこには多くの真実と抱き合わせでウソも含まれているというのが、恐らく調査者や捜査に携わった人の多くが認識するところだろう。


この度は、安田さん母の語ったことの何がウソなのか、ガラリと変わったところは何なのかが、大事な意味を持つと考え、いくつかの内容を考察したいと思う。これも、それをたどっていくなら事件の真相を解明するための、入口を開くと思われるからだ。


そして、今後、何をしていくべきかも考察する。



(参考映像)「木原誠二氏の妻元夫死亡で遺族が検察に再捜査を依頼【WBS】(2023年12月25日)」2023/12/26 テレ東BIZ

https://youtu.be/Wjyhitt3k6c?si=NeAhSL_4ksAmRIL1




【画像② 生まれたばかりの子を抱く安田種雄さん。2004年頃と思われるが、2年後に若い父親は28歳で命を散らされてしまった。安田さん母提供。】



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