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”3選挙区で自民党全敗が濃厚”~衆院補選(東京15区、島根1区、長崎3区)の後半戦情勢 2024/4/23


【画像① 4月21日、衆院補選が行われる3選挙区で唯一、自民党候補の立った島根1区に岸田文雄首相は応援に入ったが、ここでも野党共闘候補(立民)がかなり優勢で、不戦敗2選挙区とあわせて”衆院補選で自民全敗”の様相となりつつある。】





◆不戦敗2選挙区に加え、望みをかけた島根1区も”自民不利”の調査結果




4月16日から全国3選挙区で始まった衆議院補欠選挙は、「自民全敗」の結果が濃厚であると情勢調査からは推測されている。先の土日(20~21日)にかけて主要メディアが調べた結果が永田町界隈で昨日出回ったが、「岸田文雄首相は、よくも平気な顔をしていられるものだ」と思わせるような内容だ。


自民党の支持がふるわないのは、昨年来露呈されてから国民の怒りを集めているパーティー券キックバック裏金問題に関わる問題への対応が適切ではないと見られているからだ。


毎日新聞による4月度の世論調査によると、岸田内閣について支持が22%、不支持が74%と相変わらずの低支持率ぶりである。しかし、それに加えて注目すべきは「自民党は派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を受け、派閥幹部らの処分を決定しました。どう思いますか」との問いに対して、「妥当」と答えたのが17%に対して「処分が甘すぎる」が74%にのぼることだ。あわせて、「裏金事件を巡り、岸田文雄首相を処分の対象にしませんでした。納得できますか」との問いに「納得できる」20%、「納得できない」71%との回答となっている。


同調査での政党支持率でも、自民党は3月の23%から4月の17%へと、他党が微増減か横這いであるのに比べて支持率低下が目立っていた。つまり、衆院補選の投開票を4月28日に控える中、自民党は極めて低迷というか「底をうつ」ような低支持率に落ち込んでいるのである。


こうした状況の反映として、細田博之前衆院議長の死去にともなって補欠選挙となった島根1区は、伝統的に保守・自民地盤が強いと言われてきたのに、この度の読売新聞による情勢調査では、自民の後継候補(新人)が立憲民主党の候補(元職)に支持率で引き離されるという結果が出ている。4月19~21日にかけて調査されたというデータは次の通りだ。


<島根1区>




亀井亜紀子(立民) 57% ※共産党が支援

錦織功政(自民) 42% ※公明推薦



【画像② 島根1区で共産党の支援も受け、優勢の亀井亜紀子候補。4月21日、泉健太立民党代表と同代表代行の辻元清美衆院議員の応援を受けた。】






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