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不破哲三「党運営から退く」というが…しっかり”手下”を幹部集団に残し豪邸生活確保へ腐心~日本共産党第29回党大会


【画像① 熱海市で開催された日本共産党第29回党大会の幹部団席についた不破哲三氏(左)と志位和夫氏(右)。志位氏は中央委員会議長として最高指導部に留任するが、不破氏は党役職の全てから引退することになった。しかし、自分の”手下”複数を御目付役に残すことは怠っていない。】



◆「次期役員候補者名簿に名前なし」~女性委員長登場よりも話題に


「共産党の不破哲三・前議長(93)が最高指導部である中央委員を退任する見通しとなった。静岡県熱海市で開催中の党大会で、17日に提案された次期中央委員推薦候補者名簿から外れた。正式に決定されれば、不破氏は党運営から退くことになる」


(参考)「共産党の不破哲三・前議長、最高指導部の中央委員を退任へ…党大会で志位委員長の去就が焦点」2024/1/17 読売新聞オンライン

https://www.yomiuri.co.jp/politics/20240117-OYT1T50158/


1月15日から開催されている日本共産党第29回党大会では、「党首公選制導入」を主張した党を除名された元中央委員会政策委員で現在出版社編集長・松竹伸幸氏が出した「除名取り消し」の再審査請求の扱いがどうなるか、という問題の他、23年間委員長を続けてきた志位和夫氏の去就と後任、それから90代半ばにさしかかった不破哲三氏の去就も事前から話題となり、注目されていた。そして、結局、松竹氏の再審査請求は党大会幹部団側からの提案であっさり退けられ、志位氏は議長に、そして委員長後任は田村智子氏(副委員長・政策委員会責任者で参院議員)、不破氏は中央役員から降板ということにあいなった。




【画像② 党幹部会委員長に女性として初めて抜擢された田村智子参院議員。”党トップ”は共産党でも衆院議員であることが慣例となっていたので(不破氏が委員長になって以降)、次の総選挙で衆院予定候補になることが決定している。党大会中の懇親会で周囲に『私は(女性だからといって)客寄せパンダになるつもりはない』と強気の発言をしていたことが、筆者の耳に届いている。】


実は、不破氏の引退については側近の幹部(というより、ベテラン秘書的な人物)がマスコミ関係者はもとより、共産党外の政界関係者などにも事前に詳しくアナウンスしていた。仮にA氏とするが、A氏は次のように語っている。



「不破氏は既に18年前に議長を退任していたが、その後も党の『理論的支柱』として影響力を保持してきた。党トップ20数人の指導部集団である中央常任幹部会委員に就いて、さらに党社会科学研究所の所長も務めていたが、この度、党大会で党中央役員からは外れ、名実ともに引退することになった」


「不破氏は、党大会の開会前に常任幹部会委員はもとより、党役職全てから身を引く意向を現指導部に伝えていた。1月26日の誕生日で94歳になることから、潮時と判断したようだ」


かくして半世紀以上も党の最高指導部に君臨してきた”カリスマ”的存在が、ついに引退となったわけだ。本日、党大会会場で党大会事務局がマスコミ取材団に配布したペーパー「日本共産党中央委員会の機構と人事」(画像③④)には、もう不破哲三氏の氏名はない。




【画像③④ 1月18日付発表の「日本共産党中央委員会の機構と人事」。中央委員会議長に志位和夫氏、幹部会委員長に田村智子氏、書記局長に小池晃氏と、この3役を中心に党最高指導部が構成される。しかし、副委員長クラスに高齢にもかかわらず留任した”不破哲三の手下”=市田忠義氏と浜野忠夫氏がいることが目を引く。この2人の役割は、不破氏の”利益擁護”以外、なんら具体的なものはないからだ。トップ時代に築いた”赤い貴族”と称される豪華山荘の住み込み召使・自動車付き生活の”防衛要員”といったところだ。】



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