”赤い貴族”=不破哲三氏、徘徊老人化? 自宅近くの路上で倒れているところを近隣住民が発見、救急搬送で助かる~共産党ボディーガードの怠慢が示す危機管理のゆるみ
◆不破氏が屋外で倒れ、救急搬送された状況のあらまし分かる
本noteの一言情報でお伝えした日本共産党の元議長、不破哲三氏(本名・上田建二郎、94)が11月20日早朝に神奈川県相模原市津久井町の自宅近くの屋外路上に倒れていて救急搬送されていた件について、詳細情報が把握できたので追加情報として解説する。単に高齢の元政治家が倒れたというものにとどまらない、日本共産党が抱える現状の問題をも窺わせるエピソードでもある。
関東エリアがことし一番の冷え込みに見舞われた20日朝、不破氏は津久井湖近くのうっそうとした山林地帯の別荘地にある広大な敷地の豪邸から少し離れた路上に倒れているところを、近隣住民に発見された。発見時に意識はあるものの低体温症状に陥っており、発見者によって直ちに119番通報されて救急搬送された。
搬送された先は神奈川県内ではなく、圏央道で東京都域に入ったあきる野市の公立阿伎留医療センターであった。搬送には1時間を要したという。同センターでの診断は「中程度の低体温症」で命に別状はないというものだったが、もともと不破氏は過去に重い心筋梗塞を患った病歴があり、いわば”心臓に爆弾を抱えた状況”であるため数日間の入院措置がとられることになった。
このように近隣住民にたまたま発見されたために大事には至らなかったが、筆者にはこの経緯を知って奇異に感じるところが大だった。というのは、長年にわたり日本共産党で「現人神」扱いされてきた不破氏は、1000坪以上にわたる広大な邸宅敷地内に党中央のカネで住み込み職員用の寮が作られていて、現役の党中央常任幹部会委員時代までは少なくとも5人(ボディーガード2名、当番乗用車運転手1名、家事補助者1名、看護師1名)が24時間常駐体制となっていたはずだったからだ。
たとえ歩行によるちょっとした外出でも、1人(あるいはかつては妻の故上田七加子氏と2人)だけで出ることはなく、必ずボディーガードを伴っていた。不破氏の前任者の故宮本顕治元議長も、死ぬまでボディーガード付きで、最後に歩くのがおぼつかない時期となると、屈強なボディーガード氏に背負われて外出(散歩)していたこともある(これは、宮本氏自宅近くの多摩川べりの土手で目撃されていた。車いすで移動するのが難しい場所だった)。
なぜ、不破氏が自宅外に早朝、1人で外出してしまったのか?
実は先に述べた不破氏邸宅敷地内の住み込み党職員用の寮は同邸宅の入口部分にあり、出入りは常に監視カメラで見張られている。ちなみに筆者はもうずいぶん前だが、ある週刊誌の依頼で不破邸訪問を試み、門前の呼び鈴を押したところ、直ちにこの寮から警備要員ほかの職員3名ほどが躍り出てきて、威嚇されたことがある。
この度把握した情報では、不破氏が1人で邸宅敷地外にさまよい出てしまったことが分かったが(初めにもたらされた情報では、不破氏が屋外に倒れていたとしてそれが広大な邸宅敷地内なのか外なのか分からず、発見者が職員か否かも不明だった)、これを発見出来なかったのだとしたら、人件費や警備員常駐の寮の建設・維持費など多額の党の公金をつぎ込んできた党警備部門=「第二事務」要員の怠慢そのものとしか言いようがない。そして、この事件が不破氏の置かれた状況と共産党の現在の内情をかいま見せるものとなったとも言えそうだ。
◆不破邸警備の「第二事務」要員はなぜ、外出を見逃したのか?
(以下、有料版)
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