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パーティー券キックバック~特捜の”総攻撃”下、頑張りどころを間違えてる安倍派の”番長”萩生田光一氏


【画像① 自民党・安倍派の”番長”萩生田光一氏は、特捜捜査と岸田首相の「安倍派更迭」による挟み撃ちに、怪気炎をあげている。】



◆萩生田政調会長が”新安倍派”の旗揚げを画策?


”パーティー券キックバック裏金”疑惑の焦点になった安倍派=清和政策研究会への風当りはかつてなく強い。特捜部は、12月13日の臨時国会閉会後、関係先強制捜査(派閥や議員の事務所、自宅等)、議員や派閥事務局員の任意聴取を始めているが、安倍派と共に二階派(志帥会)と同時に有力2派閥事務所への強制捜査を行ったことが衝撃を広げている。


13日夕刻に記者会見を行った岸田文雄首相は、安倍派議員を政務3役(大臣、副大臣、政務官)から外すことを表明したが、これは安倍派リーダーたちから大きな反発を呼んだ。結局、大臣、副大臣、政務官の全員で15人いた安倍派所属議員のうち、”安倍派5人衆”にも数えられていた松野博一前官房長官、西村康稔前経産相大臣が辞表を提出し、鈴木淳司総務相と宮下一郎農水相が交代となった他、副大臣5人と政務官1人の辞任、更迭まででとどまったが、特捜部の大規模捜査・追及を奇貨とした岸田首相による”安倍派一掃作戦”と見た安倍派リーダーたちは、党役職については自分たちから辞表提出した。



「岸田総理の『一掃作戦』に対する安倍派の反発は凄まじかった。それは4閣僚が更迭されたその日、残る安倍派5人衆の高木毅国対委員長、世耕弘成参院幹事長、萩生田光一政調会長が、それぞれ辞表を提出したことからも見て取れる…特に萩生田氏の鼻息は荒かったという」



<上等だ!やれるものならやってみろ!~萩生田光一氏、政務調査会長の辞表たたきつける>


「『岸田総理が安倍派の一掃に乗り出すらしい、との情報が流れるや、安倍派内からは「なぜ安倍派だけなのか」「岸田を倒すしかない」といった、激しい怒りの声が次々と上がりました。中でも怒り心頭に発していたのが萩生田氏で、「上等だ!」「やれるものならやってみろ!」と言わんばかりの、鬼の形相だったといいます。萩生田氏としては、岸田総理に直接、辞表を叩きつけなければ気が済まなかったのでしょう』(政治部記者)」


(参考)「『やれるものならやってみろ!』岸田総理に辞表を叩きつけた萩生田政調会長が『新安倍派旗揚げ』を画策」2023/12/19 Asagei plus

https://www.asagei.com/excerpt/293691


昨年の安倍晋三元首相”暗殺事件”の後に持ち上がった旧統一教会との癒着問題で、自党候補者を旧統一教会集会に引き連れていって支援要請した事実が明らかになったとき、萩生田氏は冷や汗をかきながら”平身平頭”だったが、今回はヤケに鼻息が荒い。


萩生田氏を昔から知る人は、今回の同氏の”強気”ぶりを見てこう評す。



「昔からの”番長気質”を出してきたね。早稲田実業高校に行ってた頃は、喧嘩上等な生徒で、後輩が他校生徒ともめてやられると仲間を率いて”お礼参り”に行き、乱闘騒ぎを起こしていた。いまの自民党じゃないけど、卒業パーティーのパーティー券さばきで荒稼ぎしたことや他校との”抗争”騒ぎで2回ほど、停学処分をくらってる。こうした素行不良のおかげで、附属高校なのに早稲田大学には進めず、一浪して明治大学商学部に行ったんだ。まあ、よく言えば”不言実行”型なんだが、本質は乱暴な”武闘派”だ」




【画像② 19日に東京地検特捜部が安倍派と二階派の事務所へ強制捜査を実施すると、新聞が号外を発行した。久方の大型「政治とカネ」事件が始まったのだ。】



◆実は派閥内の”独り勝ち”を狙う?


一方、前掲の記事では次のようなことも書いている。



「…そんな中、萩生田氏が「新安倍派」の旗揚げに動き出した、との仰天情報も飛び出している。…『萩生田氏は岸田総理に対する怒りを爆発させる一方で、どうやら「安倍派の事務総長を務めた松野と西村と高木は、公民権停止に追い込まれて政治生命は終わり」と踏んでいる。崩壊寸前の安倍派を糾合してトップに躍り出るなら今しかない、と考えている』」


「『新安倍派』といえば聞こえはいいですが、要は事実上の『萩生田派』の旗揚げです。裏金化した金額からみて、自分は罪に問われないとタカをくくっているのでしょう」

 

特捜と岸田首相による”挟み撃ち”に、”激怒ポーズ”を見せつつチャッカリ他の安倍派リーダーが追い詰められる状況を利用して、自分がバラバラになりかかっている安倍派を糾合して、自分の派閥にしてしまおうという魂胆だと見られているのだ。しかし、この萩生田氏の”強気”ポーズは、別のところで勘違い行動につながり、自民党内で失笑をかっている。


政務調査会会長の辞表を叩きつけつつ、党重要役職者に対する特別待遇の措置だけは、自分用に確保するよう党事務局などにゴリ押しで要求しているのだ。




【画像③ 「安倍派5人衆」~左から萩生田光一前政調会長、松野博一前官房長官、世耕弘成前参院幹事長、西村康稔前経産相、高木毅前国対委員長】



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