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女性天皇=愛子天皇実現へ、どのような論立てで進めるか? 国会議員、地方議会陳情のためのポイントメモを作成
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◆これからの皇室と皇位継承問題について~政治家陳情のためのポイント・メモを作成
実は昨年12月中旬より、国会内の各会派に対して衆参両院それぞれの議長から、「皇位継承問題について、年内に会派の現段階での考え方を聞いておきたいので、簡単にまとめておいて欲しい」との要請があった。国会で言われるところの会派、というのは正式にはそれぞれの院で5人以上の議員を擁するグループ、政党を指すものであるので、無所属で1人でやってる衆院、参院の議員、例えば「1人会派」である参政党の神谷宗幣参院議員のところには要請が来ていない。
この要請に先立って、昨年12月13日に閉会した臨時国会の冒頭の所信演説(10月23日)で岸田文雄首相はこう述べている。
「安定的な皇位継承を確保するための諸課題等、とりわけ、皇族数の減少への対応も、国の基本に関わる重要な課題です。政府としても、このような認識の下、皇族数確保のための具体的方策等をまとめ、国会に報告いたしました。この重要な課題についても、『立法府の総意』が早期にまとめられるよう、国会における積極的な議論が行われることを期待します」
(参考)「第百十二国会における岸田内閣総理大臣所信表明演説」2023/10/23 首相官邸公式サイト
https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/statement/2023/1023shoshinhyomei.html
この演説でのよびかけの後、臨時国会中は「安定的な皇位継承を確保するための諸課題等…皇族数の減少への対応」について何も議論されなかったが、自民党には首相(党総裁)直属機関として「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」(会長、麻生太郎党副総裁)が設置され、11月10日に初会合が開かれている。この後、12月になって衆参両院議長が”根回し”に動き出したわけなのだから、ことし1月末までには開会される通常国会で「安定的な皇位継承確保」等に関する議論が始まり、これが順調に始まるなら皇室典範改正(法改正)へと課題が進められると見るのが、妥当なところだ。
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そうなると、国会で本格的な議論が繰り広げられ、国民の圧倒的多数が望んでいる愛子天皇の実現が展望出来るようになるためには、積極的に「女系・女性天皇の容認」をはじめとする皇統維持について既に2005年11月の有識者会議(小泉純一郎政権時)で報告提言された方向で皇室典範改正がされるよう、国会議員、地方議会での有権者側からの働きかけが必要である。率直に言って、与野党を問わず大多数の国会議員、あるいは地方議員のレベルでも「皇統の安定的維持」について真剣に考えることはおろか、関心すら持たないというのが現状だからだ。
そこで、この間、皇室史を長年にわたって研究し、その成果を発表してきた小田部雄次・静岡福祉大名誉教授の本noteでの連載、筆者と行ってきた対談(YouTube配信)に基づき、筆者が学んだ内容を特に政治家などに説明するための最小限のポイントとしてまとめたメモ(以下、ポイント・メモと称す)を作成することにした。以下にそれを示すが、内容については最終的に小田部先生にもチェックいただき、筆者の「ひとり合点」なものとならぬよう注意を払った。
◆「愛子天皇の実現」を願う多くの有権者が、自ら行動することが求められている~政治家、地方議会での陳情に活用されることを希望
ここに集う多くの読者が「皇位の安定的継承」ならびに「国民の総意に基づく象徴」に相応しい天皇の座に敬宮愛子内親王が就いていただきたいと願っていることを、筆者もひしひしと感じている。そこで、ポイント・メモをぜひとも多くの方が読まれると共に、実際に足を踏み出して政治家に働きかける際の論建ての参考にしていただくことを期待したい。
最大のポイントは、この間の不定期連載「小田部雄次先生がざっくばらんに答えます」シリーズの中で繰り返し強調された次の点である。
◎小泉純一郎内閣の際の「皇室典範に関する有識者会議」報告書(2005年11月)に立ち返ること
◎増え続けた公務への対応へ「皇族数を増やす」ことより、公務そのものを整理縮小を優先すること
この2点をふまえて、ポイント・メモを作成した。また、作成するだけではなく、筆者は身近な地域の有力者(元自民党地方議員、地方議会議長経験者や地域自治組織有力役員ほか)の協力を得て「安定的な皇統維持を考える〇〇の会」を結成し、いくつかの政党や地域関係国会議員への陳情、地方議会での意見書採択に向けた働きかけを開始することにした(会結成については、既に合意を得ているが、あくまで一地方としてのものだ)。この活動については、追ってみなさんの参考に供するため、進行ごとに本note等で情報を開示していくつもりだ。
また、この間の小田部雄次先生のご協力で本noteで継続してきた不定期連載について、理解を整理するためにもポイントメモを活用していただけるならば、筆者としてはうれしいことこの上ない。ぜひとも、ご一読下さるようお願い申し上げる。
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