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韓国戒厳令に北朝鮮が過敏に反応~最高指導部に恐怖感広がり軍を動員したことが判明


【画像① 12月3~4日にかけての深夜、尹錫悦大統領の「非常戒厳令」に抗議して国会前に集まった韓国市民たち。韓国での戒厳令発令は、ソウルに潜伏した工作員によって直ぐに北朝鮮最高指導部に伝わった。】





◆「韓国から攻撃?」とパニックに陥った北朝鮮最高指導部


12月初旬の韓国大統領による戒厳令宣言とそれに伴う韓国内の情勢に対し、北朝鮮が極めて敏感に反応し、国家全体で大規模な警戒態勢を取ったことが明らかとなった。北京外交筋からの情報だ。


「韓国軍の攻撃可能性」を恐れてパニックに陥った北朝鮮最高指導部は、即座に軍部を動員して軍事境界線地域への再配置を行うなど、過剰な反応を示したことでかえって指導体制の脆弱さを露呈させた。


北京の外交筋は、次のように説明している。


「北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は、韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が戒厳令を宣言した3日夜、平壌市内の軍参謀本部で緊急軍最高幹部会議を招集。韓国軍による越境攻撃の可能性を考慮し、韓国との国境全域に軍を急遽増派、緊急配備を行った。これに伴い、全軍には直ちに作戦準備態勢が命じられた。さらに、秘密警察である国家保衛部や社会安全部(警察)でも深夜に緊急会議が行われ、要員全てが動員されるなど、北朝鮮全体での警戒体制が敷かれた」


◆ソウル潜伏の工作員情報に戦慄


北朝鮮最高指導部が12月3日の尹大統領による戒厳令宣言(22時23分)を知ったのは、ソウルに潜伏する朝鮮労働党中央委員会第10局(旧統一戦線部)の工作員からの緊急連絡を通じてだった。

【画像② 12月3日、22時23分、「非常戒厳令」を宣言する尹錫悦大統領。】




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