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2025衆・参ダブル選挙の実施を持ちかけた公明党・創価学会~菅義偉元首相を窓口に自民党を揺さぶり



【画像① いまや自公連立与党は衆議院で過半数割れ~公明党の斉藤鉄夫代表(左)は石破茂首相に対して「派閥裏金事件については国民が納得するけじめの取り方をしてほしい」と強く要求していたが、総選挙では結局「国民の納得」が得られないという形で自公両党に審判が下されてしまった。】




◆いままで忌避してきたダブル選挙を求める公明党・創価学会の”戦略的転換”


公明党とその支持母体である創価学会が、自民党に対して来夏の参院選と同時に衆院選を行うよう密かに働きかけている。公明党・創価学会は、これまでダブル選挙が組織的負担となることを避けてきたのだが、今回の要請は一転して大きな戦略的転換をしようというのか。
まして、来年は参議院選挙に加え、公明党が最も重視してきた東京都議会議員選挙が直前にあるというのに。


背景には、先の衆院選で自民・公明両党が敗北し、石破茂政権が少数与党に転落したという現状がある。この状況を打破するため、来年度予算成立後の4月までに石破首相が退陣し、新しい総理・総裁の下で来夏に参院選と衆院選を同時実施するのではないかという希望的観測が広がっている。自民党内外からは「少数与党では国政の安定を確保できない」との危機感が高まり、公明党の要請はタイミングとしても絶妙だったと言える。


◆公明党代表と”政治担当”創価学会副会長が菅義偉元首相と面談


実は11月中旬、公明党の斉藤鉄夫代表と創価学会の“政治部長”とされる佐藤浩副会長が、自民党副総裁である菅義偉元首相に直接面会し、衆参ダブル選の実現を強く要請したことが明らかになった。この要望は菅氏を通じて森山裕幹事長にも内々に伝えられたという。菅元首相自身も、これを機に党内での存在感を強める意図があるとみられ、積極的に動き始めた。


【画像② この度の総選挙中、演説に途中で詰まるなど”衰え”が指摘されるようになった菅義偉元首相だが、自民党内”キングメーカー”の座に向けた意欲は一向に衰えず、この度は公明党・創価学会の意向を自民党側で受け止める窓口役となっている。】


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