ヘンリー王子、”世界のメディア王”に勝利的和解、これでトランプ大統領による”国外追放”免れるか?~小室眞子・圭夫妻への影響は?
◆タブロイド紙「The Sun」の違法取材認定、”世界のメディア王”マードック氏側が全面謝罪、巨額和解金支払いへ
母ダイアナ妃と自身の数々のスキャンダルを暴露されつつ、「取材方法が違法で報道内容と併せ家族(王室)、友人との関係を著しく壊された」として英国の代表的なタブロイド紙「The
Sun」などを発行する「ニューズ・グループ・ニューズペーパーズ」を訴えていたヘンリー王子(英米での愛称はハリー王子)が1月22日までに勝利的和解を勝ち取ったことが享かになった。「ニューズ・グループ・ニューズペーパーズ」側の全面的謝罪と和解金支払い(1000万ポンド=19.2億円)で妥結したという(和解金額については、当事者からの公式発表はなく報道機関への関係者リークである)。
これまでひたすら、”悪者扱い”だったヘンリー王子だったが、これで事実上断絶している英王室との関係や、「アメリカに不法な形で逃れている」と王子と妻メーガン妃をみなして”国外追放”の意向を示しているトランプ大統領の姿勢に今回の勝利的和解が影響を与えるのではないかと観測されている。筆者(篠原)は、あわせてニューヨークに不可解な形で滞在している小室圭・眞子夫妻の今後にも影響が出てくる可能性を感じ、そのことを含めて1月26日付配信のYouTube番組で取り上げた。
ヘンリー王子をめぐる問題では、番組で報じた以外にも重要な情報があるので、本noteでも再度、取り上げることにした。
【参考映像】「小室夫妻の危機・破滅への距離、ハリー王子新情報~定例ライブ」2025/1/26 古是三春_篠原常一郎
https://www.youtube.com/live/MmKPPpO0ANQ?si=phb5J1x4Pop9wx7U
◆米報道で注目される一方、英報道では軽い扱いのヘンリー王子”勝利的和解”
今回のヘンリー王子”勝利的和解”のニュースは、米紙「ニューヨーク・タイムズ」や「ワシントン・ポスト」で大きく取り上げられた。奇しくも1月21日はトランプ大統領の就任式典があり、これが「ヘンリー王子とメーガン妃にとっては”恐怖の日々”が始まる」(1月22日配信「ELLE」(日本版)など)とされていたことから、王子が窮地を脱する展望の現れとも受け止められたからかもしれない。
一方、英国ではBBCが小さめの扱いで取り上げた以外は、その後も目立った報道がない。新聞などに掲載されても、大きな記事の下についでに載せるような軽い扱いだ。これは王子に「全面謝罪」をする一方、「ニューズ・グループ・ニューズペーパーズ」を軸に英国メディアの多くを傘下に置く”世界のメディア王”ルパート・マードック氏(93)の影響力で報道機関が控え目にした可能性がある。しかし、一方で英国在住の「インテリジェンス・ウェポン」リサーチャーによると、こういう見方もあるという。
「ハリー王子(ヘンリー王子)は、かねてから『裁判はお金目当てではなく、母ダイアナ妃のことも含めて事実を全て明らかにするためにおこなう』と述べていたのに、いきなり和解になって巨額の金を受け取ったことに、英国民の多くは良い感情を持てない。はっきり言って、白けている」
「インテリジェンス・ウェポン」の米英リサーチ・チームは、ルパート・マードック氏について、「世界のナベツネ(渡辺恒雄)のような御仁だ」と説明してくれた。しかし、同氏の実態はそれ以上で、英タブロイド紙(大衆紙で日本でいえば週刊誌や夕刊紙を合わせたような内容を持っている)だけではなく高級紙「Times」のオーナーである他、テレビ、ラジオ、ネットメディアから音楽・映画業界にまで有力傘下企業を持つ。英国のみならず、米国にも影響力を持ち「ウォールストリート・ジャーナル」や保守系TV局FOXも傘下だ。こうした力を背景に、トランプ大統領と米共和党の支援も展開してきた。
マードック氏側のヘンリー王子に対する謝罪文(1月22日、10:45am発表)の全訳は、以下の通りだ。主に2011年に「The
Sun」編集部が非合法取材のために雇ったとする探偵による王子らの携帯電話ハッキング・盗聴による取材が違法だという認識に立っているものだ。
「『ニューズ・グループ・ニューズペーパーズ』(※以下、NGN)は、1996年から2011年にかけて『The
Sun』紙がサセックス公爵(※ヘンリー王子のこと)の私生活に深刻な干渉をしたこと、『The
Sun』紙が雇用した私立探偵による違法行為事件などについて、全面的かつ明確に謝罪する。…
(以下、有料版)
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