【哲学者は面白い!?⓫】
哲学者は何を考えているかわからない?
そんな印象を持っている人も多いはず。
でも話を聞いてみると、なんだか面白い!
今回はそんな記事をお届けします。
哲学者は面白い!?⑪
大学生、高校生に向けて その1
確かに今の若者は、僕らが大学生の時に比べて貧しいですよ。
僕の時はバブルでしたからね、家庭教師なら時給一万円だったり。
今ではありえないですよね。
僕は学者になるために大学院に行こうと思っていたけど、「もし学者になれなかったら塾の先生でもやればいいじゃん」くらいに思っていました。
当時は世の中の景気が良かったから、「落ちこぼれてもまあなんとかなるよ」って、みんなそう思っていたんだよね。
最悪地元に小さな塾でも作って、小中学生相手に勉強教えりゃあ、自分が食っていくためのお金くらい何とかなるよ、っていう感覚です。
でも今の日本みたいに貧しくなると、余裕がなくなってくるよね。
今の子が可哀そうだと思うのは、なんか道を1つ外れるとさ、ダメだっていう感覚が強すぎて。
大学生の就活なんて見ていると本当にそうで、僕らの時代の就活なんていい加減だったからね。
もちろんそれは社会的な余裕があったおかげだけどね。
今、それが無いのはすごくよくわかるんだけど、定型化がすごく進んでいるよね。
(大学)3年生になったらみんなインターンシップに行って、「(文系は)大学院なんかに行っても貧乏になるだけだ」みたいな。
「4年生でちゃんと就職できないと、お前、大変だよ」とか。
でもそんなこと言われていても、企業に勤めたら 3 年後に辞めていたりするわけじゃない。
「なにやってんだ」とか思うんだけどね(笑)。
純粋に経済の問題だから、誰が悪いとかそういう問題ではないんだけど、なんか「パーンとやる力」というか、道を外れる力を持ってほしいな、と思います。
確かに僕の時代は日本が輝いていた時代だったけど、やっぱり今と昔とでは情報量が全然違うんだよね。
昔は図書館とかに足を運ばなければ到底集められなかった情報とか映像が、今は瞬時に集められるわけじゃない。
現代の人が持っている情報量とか発信力って、僕が若かった時の千倍とか一万倍とか、そういうレベルじゃないくらい巨大になっているわけで。
昔なんて、金があってもそれで得られる情報量なんてすごく少なかったわけよ。
でも今iPhone 1つ持っていたらものすごい情報量を得られるよね。
その中でできることが膨大にあるわけだから、閉塞感のなかでチマチマしているだけじゃなくて、バン、と出ていく感じのことをやって欲しいですよね。