【哲学者は面白い!?❽】
哲学者は何を考えているかわからない?
そんな印象を持っている人も多いはず。
でも話を聞いてみると、なんだか面白い!
今回はそんな記事をお届けします。
哲学者は面白い!?⑧
哲学は消えない?
ーーー昔に比べて、哲学が世の中に与える影響が小さくなってきたように思えますが?
僕は文学部に育てられた身だから、旧制高校的な、つまり酒を飲みながら皆でゲーテを読んで、アインシュタインの相対性理論について論じて、みたいなことが学生の使命である、的な感覚はあるけれど、確かにそういうのが消えていっているよね。
哲学がとある固有名と共に語られることもなくなってきていますし。
サブカルに凌駕されている部分もあるよね。
それを否定する気も嘆く気もありません。
でも哲学って、絶対無くならないんだよね。最近「国立大学の文系なんて無くしてしまえ」みたいな話が話題になっていて、これは暴論になっちゃうかもしれないけど、文学部なんてさっさと無くせばいいんですよ。
だって、文学部が無くなったからって文学とか思想が無くなることなんてありえないわけだよね。絶対にありえない。
国立大学の枠組みで文学とか哲学をやってきたのって、ごくごく 200 年程度なわけよ。
ところが別に、人間って 2500 年から 3000 年の間さ、大学なんてどこにもないのに哲学に該当する思想書なんていうのは、ありとあらゆる時代に書いてきたわけだよね。
日本だったら空海やら道元やら親鸞やら、江戸時代の町人思想やらありますよね。
もちろん彼らは宗教者であったり医者であったり、比較的裕福なパトロンがいたりして仕事しているんだけど、ある時期から仮に国家がその役割を担っただけで、今後もそれがいいかどうかはそもそもわからないよね。
哲学とか思想は、人間がそれこそ生きていることの病のように持っているもので、それが無くなったらそれはそれで幸せなんだろうけど、人間は言葉を持っていて、考えるという機能も持っているわけだし、ある種の文学的なものが消えることはあり得ない。
これは断言できます。
文学部を潰したって、寄生する資本が変わるだけですよ。