【哲学者は面白い!?❾】

哲学者は何を考えているかわからない?

そんな印象を持っている人も多いはず。
でも話を聞いてみると、なんだか面白い!


今回はそんな記事をお届けします。


哲学者は面白い!?⑨

これからの大学


 今はまさに大学の大転換点で、色々「変えろ変えろ」と言われているわけです。


 今後恐らく税収が少なくなるから、国立大学にお金が来なくなることは目に見えていている中、各県に1校ずつくらい国立大学があるのを維持できなくなるのは明白だし、そうすると「阪大と京大みたいな大きな大学が、なんでこんなに近くにあるんだ。合併して『大関西大学』にすればいいじゃないか」みたいな事を言う人がきっと出てくる(笑)。

 冗談っぽいけど、税収が少なくなってきたらそういう意見も出てくるよね。


 国からお金が降ってこなくなった時にどうするのかは重要な問題で、さっき「文学部なんていらない」って言ったけど、やっぱり「文学部がない大学ってなんなんだろうな」とか「国立大学に数学がないって、どうなの」とは思っちゃうよね。


 本当のことを言うと、どんな研究が将来の役に立つかなんてよくわからないわけですよ。


 役に立つと現在思われていることが未来の世の中で役に立つかどうかなんて、誰にも分らないわけじゃない。


 やっぱり余裕みたいなものがないと、ノーベル賞をとるような研究がでてこないのは事実なんだよね。


 そういう問題に対してどう対応していくかが、大学が今抱えている一番大
きな問題です。


 そして今大学で議論されていることは、本質的にそういう話に通じていたりします。

 何を潰して、何を守っていくか。何が大学にとって大事なことなのか。

 そういう本質論に関わる問題は、それなりに面白いよね。



 高校生とか中学生に哲学を教えるのは、実はすごく大事なことで、例えばフランスはバカロレアで哲学について論文を書かされます。

 そういう教育をしているから、日本とは根本的に違うと思ったり思わなかったり。


 でもやっぱり本好きはいつの時代にもいるわけで、そういうのが重要なのかもね。


 その意味では、繰り返し言うけど自分の学問は大学が有ろうとなかろうと関係ないなと、ここはかなり楽観的です。

 どうやって飯を食っていくかっていうのはあるけど、人間は飯
を食うだけでは生きられないんだよ。

 これも本当のはなし。

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