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「ジャネーの法則」

29回目の投稿

 みなさまこんにちは。フォロワーが40人を超え、私の記事へのコメントも少しずつ増えてきました。ありがとうございます。
 さて話は変わりますが、梅雨入り早くないですか。というかもう2023年も半分終わってしまいます。人生100年時代とか言ってますけど、100年なんか一瞬で終わりそうですよね。

人生10年時代

 さて「人生なんか一瞬で終わる」と最近うすうす感じていますが、どうやら「体感時間」というものは年齢に関する関数で表せるようですね。その法則の名は「ジャネーの法則」。どこかで聞いたことある人も多いでしょう。

フランスの哲学者 ジャネー

 この法則曰く、「50歳の人間の体感する1年間と、10歳の人間が体感する1年間では、前者の方が圧倒的に短くなる」らしいです。もっと言うと、体感時間は年齢に反比例する、と言えるらしいです。

 この「反比例」という表現をもとにグラフを書くと

$${y=1/x+1}$$

みたいな感じになるようです。このグラフを見ればわかる通り、幼少期に体感時間は急激に減少してしまいます。

(積分を用いる)
 積分を用いて、私たちが10歳の時、20歳の時、50歳の時のそれぞれの時期に人生の何パーセントを過ごしたと感じているのか求めてみましょう。

 さて、今は「人生100年時代」と言われていますから、寿命を100歳とします。「0~100歳の間の体感時間」がどれくらいの「」なのかを求めます。

下のように、0-100の区間で積分すると、一生の体感時間の量は「」と表せることが分かりました。

 つづいて、上にあげた三つの年齢までの体感時間の「量」を求めます。それぞれ積分して求めると、

・10歳までの体感時間 1
・20歳までの体感時間 1.3
・50歳までの体感時間 1.7
・死ぬまでの体感時間 2.0

と求まります。

 つまり私たちは10歳までに人生の半分を過ごしている、ということになります。だから青春してる高校生も「老い先短い」わけです(?)。

「ジャネーの法則」から感じたこと

 さて、これを書いていて思ったことが二つあります。一つは「数学って意外と身近なものなんだなあ」ということ、もう一つは「人生って短いんだなあ」と言うことです。全く系統が違いますけどそれはご容赦ください。

 この世界の事象は全て数式で表すことができると言っている人がたまにいます。これが正しいのかは「数学の存在意義」や「数学という学問の性格」について考えないといけないのでよく分かりません(というよりこんなこと言っていたら引かれると思います。)。でも、日常生活の中には数学であふれかえっているということは間違いなさそうです。
 物理学の中での「言葉」として、数学が使われていることから考えても、数式化できる事象がいっぱいあるということは当然だと言えます。また、「必要十分条件」などのいかにも「数学でやりそうな」思考回路ですらも日常生活には紛れ込んでいる可能性があります。
 だからと言ってすべてを数式化する必要はないでしょう。しかし数学というツールを使いこなすことができるのであれば、いろいろな事象を理解したり、仕組みに気が付くことができたりして、楽しく過ごせるような気がします。

 そしてもう一つ、「人生って短いんだなあ」と感じていることについて。私はもう少しで16歳ですが、さっきの式を用いて自分が人生の何パーセントを過ごしたかを計算すると、なんと61.5%。もう人生終わりじゃないですか。就活ではなく終活しないとですね(笑)。
 ただ、なぜあのように体感時間が短くなっていくのかというと、いくつか説はあるそうですが、有力なものとして「感動が減るから」というものがあります。
 おぎゃあと生まれてきて、太陽の光を浴びて、拙い言葉でなんとか意思表示をして、些細なことでも笑ったり泣いたりしていた赤ちゃんの時代と今を比べてみると、なるほどなと納得します。朝起きて、会社に嫌々出勤して、毎日1時間残業して、帰りの電車でinstagramを見て、ご飯食べて寝る。こんな毎日が単調に続いていくのなら、そりゃあ体感時間は短くなるでしょう。
 おそらく、上の61.5%という表現は、その人の状態や生活の様子によっては誇張されたものであると言えるでしょう。勉強して運動して、笑って泣いて、恋をして、といった生活を送っているような人間であれば、おのずと毎日は充実したものとなり、体感時間も長くなっていくでしょう。加えて、そのような人々は単位時間あたりの充実度も高いですから、そうでない人に比べて何倍も何倍も人生を楽しんでいることになりますね。(ちなみに、このような人々のことを、この世界では「リア充」という名称で呼んでいるらしい。)

編集後記29

 ここまで読んでくださった皆様ありがとうございました。よく学生は「文武両道」とよく言われますが、これって結構大切なんだなと最近感じています。学生は「狭く深く」より「広く浅く」のほうがいいのかもしれません。勉強だけやっていても、楽しくないですしね。別に運動が苦手だったとしても、バスケやったりテニスやったりしても良いと思いますね(ただ、うまい人とやるとメンタルもたないから、下手な人を誘うべし)。視野を広げる。

 では、またいつか。

釜無川(山梨県)


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