Yuki Moritani

研究者。従来的な手法にこだわらずに探求と思索をするための場。 一橋大学 大学院 法学研究科 博士後期課程。 国際・行政修士(専門職)、学士(教養)。

Yuki Moritani

研究者。従来的な手法にこだわらずに探求と思索をするための場。 一橋大学 大学院 法学研究科 博士後期課程。 国際・行政修士(専門職)、学士(教養)。

最近の記事

カンマの先へ

留まって点滅し続けていたキャレットが、ようやく動き出すその前に。 肌寒さを感じるほどに物静かなフランクフルト空港にて 嫌でもマスク着用の生活に慣れてきた時分だと言って良いだろう。元々マスクが苦手で、花粉症の時期にマスクを着ければ余計に症状が悪化しているのではと感じるほどだ。日本社会における人生の一大イベント、大学受験ですら冷たく乾いた空気に素顔を晒しながら乗り切った。そんな自分でも、心底気に食わない日本の蒸し暑い夏ですら大人しくマスクを着けて生活していたのは、やはりどうし

    • 海部俊樹の再評価は必要か?:日本外交について

      answer therefore to the question, What is History?, is that it is a continuous process of interaction between the historian and his facts, an unending dialogue between the present and past  - E. H. Carr History is not a simple & single-way

      • 東京オリンピックを巡る醜い政争に蹂躙されたオリンピズム:中高の後輩がオリンピックのメダリストになった国際関係学研究者の夏

        すごい後輩がいたものだと思う。 ダサい先輩で構わない。面識は一切ない。でも、少しばかり名前や噂を聞いていた一個下の後輩がオリンピックでメダリストになるなんて、嬉しいと思う。もう一度言うが、面識は一切ない。これももう一度言うが、ダサい先輩で構わない。 けれど、何よりライブで競技を見て感動した。それがすべてだと思う。 すごい後輩がいたものだ愛知県名古屋市にある東海中学校・高等学校。在学中、決して交友関係は広くなかったし、そもそも周りの人間に大して興味がなかったような気もする。こ

        • 初秋に感じるノスタルジー:オンライン化した文化祭と忘れられた教育

          久し振りにしっかりとした外出をした。そしてちょっと懐かしくなった。フィジカルにも、デジタルにも。 そして嫌いな母校。嫌いだが、日本でも有数の中等教育機関だと思っている。その底力を見て、うん、懐かしくなった。 初秋に思う 思えば日本の秋を経験するのも2年ぶりになる。去年は、日本の嫌な夏だけを経験してヨーロッパに渡ってしまった。それはそれで良かったけれど、日本の初秋もヨーロッパの爽やかな夏と初秋にはない良さがある。 心地よい初秋の日に外を歩いていると、何かはよく分からないが

          だから、書くことにした

          はじめまして。 別に読まれなくても、と思っている 現代人、それも若者にしては珍しく、自分は長文の文章を書くことが多いし、それを楽しいと感じる。これは昔からなのだが、多分、単純に好きだからだし、別に何か深い理由があったわけでもないと思う。 この書くということが自分にとって大切な一部なのだなということには歳を重ねてから気付いた。「言語は最強の思考ツール」だというフレーズがある(Rekimoto 2016)。自分自身の思索の整理をするために、頭の中にあるものを言語化して表現する

          だから、書くことにした