濾過
世間ではいろんなことあるじゃない?
そういったことを自分の事のように感じたりする人もいるだろうけど
そういったことに距離を置く人を「正」としない人もいるだろうけど
私は私の人生しか生きられないし、
本当はみんなそうだろうと思うけどね
時間が経てば確実に忘れるようなことでも
外の事象に心囚われることが大人のマナーかのように
人は振る舞う
人は「人生」と言う箱を持っていて、自分が美しいもの、魂に響くものだけを詰め込むことを選択したい
嫌な情報が入ってきたら、何が自分の箱に必要で、何が不必要かということを
教えてくれたことに感謝して、入れないようにしよう
関心を向けることは選択することと同じ
「自分にはコントロールできない巨大な力によって、自分は翻弄される弱い存在である」
という前提を抱えてるから、人はそういった話に注目するんだろうね
そういったことをkは言った
タロットはウェイトさんが考案したカードが基本とされてるけど、そもそもウェイトさんって別に占いのために作ったんじゃないらしい
魂に与えられた「人生プログラム」を解釈してカードにしただけ
未来を予知するために使うのとはちょっと違う気がするよね
kがいう「人生の箱」に何を詰めるかって
タロットでいう「運命のハンドル」を自分で握るってことと繋がる
潜在意識が偶然引いたカードに現れてくるように
本当はほとんどのことは自分が選んだ結果が現れてる
自分の「箱」の大きさは限りがあるから
美しいものだけで埋めたい
本当は自分で運命のハンドルを握って、人生を操縦できるのに
自分以外の何かに委ねた瞬間、
望みとは違うところへ行ってしまうのだろう
無意識に、こんなはずじゃなかったと
kの思考が好き
ウォッカのように不純物を除去して濾過する思考が美しい
あれだけの知性は濾過するためだけに蓄えられたのだろう
kの汗が好き
徹底的に濾過した思考が反映された肉体
一切の無駄がない引き締まった肉体から流れる汗
排出された汗さえも美しいのに
極限まで濾過して残った最後の一滴は
いかに美しいものなのだろうか
無論、それは私だけが欲しくてたまらない秘宝なのだ
kの「濾過率」はどんどん上がり、
塩の結晶のようにキラキラ光る、それを
ダイヤモンドと思うかは私が決めること
「俺の濾過率が上がってるというなら、サキもそうだと思うけどね」
そうかもしれないね
もし私も濾過を経て、結晶化が進んでるとしたのなら、
最後の一滴はkに舐めてもらいたい
どんな味がするだろう
お口にあいますように