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こんな場所が欲しかったのかもしれない
転勤族として中学生まで過ごし、0からスクールカーストへの参戦を繰り返したから。
親に褒められたことの記憶がないから。失敗を笑われたから。理解を放棄するような言葉を投げかけられたから。
弟が自分より頭のいい大学にいき、サッカーも全国大会に行ったから。
あげればキリがないが、「何かをしていない自分を卑下すること」が多い。
終わりのない「何かをやっていないと不安」に疲れる時がある。
できそうなことに手をあげ、無理をして、性悪説の他人の声を想像し、いたたまれなくなって、フェードアウトしていく。そんなことの繰り返し。
企画したイベントに人がきてくれて嬉しいこと、質問タイムに手を上げてくれて助かったこと、「何かしようか」と声を掛けてくれる嬉しさ。人に対してはそんな目を向けられるものの、自分のことになるとそうもいかない。なぜだろう。
今縁があって所属しているコミュティの優しさが暖かい。湯たんぽだ。甘えすぎると低温やけどしそうだ。勝手に追い込んでたのは自分なので、今までの環境が嫌いだったわけじゃない。ただ捉え方が変わったのはここ最近。
「あなたの感じたこと、それはダイヤモンド、フィードバック、それは愛」
聞いた時はふっとふくみ笑いで終わったのだけど、自分の感じたことは唯一無二のものなんだととても気に入っている。
「いるだけでいい」
そんな場所が必要だったのかもしれない。
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