見出し画像

알겠습니다(わかりました)という返事で、なぜ未来形겠を使うのか?ChatGPTに聞いてみた。


最近ChatGPT(챗지피티)の性能があがったと聞いて・・

最近ChatGPTの性能がまた上がってしまい、
英語については会話練習の相手にもなってくれるし、
間違ったところは直してくれるし、
テスト問題も作ってくれるという話を耳にするようになり、
だんだん人間の出る幕がなくなってくる未来が見えて来ました。

韓国語でも先生要らずになるよな・・・

そうした危機感を覚えたので
英語のようにChatGPTが韓国語の先生として使えるのか確認しようということで、

試しに、日本語でなかなか説明しづらい
「알겠습니다」と「알았습니다」という返事について
ニュアンスの違いを解説してくれと頼んでみました。

そもそも、なぜ韓国語では
日本語の「わかりました」を
「알겠습니다」と未来形を使って表現するのかわかりますか?

これは私が結構長い間
どう説明すればいいのか悩んできた問題なんです。

だからChatGPTはどんなふうに答えてくれるかな?と思って聞いてみたところ
瞬時に次のような答えを返してくれました。

ChatGPT先生が教えてくれた答え

(注意:ここからはChatGPTが回答として表示してくれた文章です)
「알겠습니다」と「알았습니다」は、どちらも「わかりました」に相当する韓国語の表現ですが、使い分けやニュアンスに違いがあります。それぞれの使い方とニュアンスについて解説します。

알겠습니다

  • 意味: 「了解しました」「承知しました」

  • ニュアンス: これからのことについて理解したことを表現します。未来に向けての行動を前提に、相手の指示や説明に対して「わかりました」と答える場合に使われます。

  • 使いどころ: 主にビジネスやフォーマルな場面で使われることが多く、相手の依頼や指示を今理解し、それに従う意志を示すときに適しています。

  • 例:

    • A: 내일 10시에 회의가 있습니다. (明日10時に会議があります。)

    • B: 네, 알겠습니다. (はい、わかりました。)

  • ニュアンスのポイント: 現在の話し手の理解と、それに基づく行動がこれから行われることを表しています。まだこれから対応する事柄についての確認や理解です。


알았습니다

  • 意味: 「わかりました」「理解しました」

  • ニュアンス: 過去のことや、すでに理解したことを表す表現です。過去形の「-았습니다」が使われているため、すでに理解が完了した状態を強調します。

  • 使いどころ: すでに説明されたことや過去の内容に対して理解した場合や、少しカジュアルな場面で使われることが多いです。また、時には少し強いトーンで「もうわかっている」というニュアンスを含むこともあります。

  • 例:

    • A: 어제 설명한 내용 다시 말해줄게요. (昨日説明した内容、もう一度言いますね。)

    • B: 아니요, 알았습니다. (いえ、もうわかりました。)

  • ニュアンスのポイント: 過去に理解が完了していることを強調します。場合によっては、少しそっけない、または完了したというニュアンスを感じさせることがあります。


使い分けのポイント

  • 알겠습니다: これから行うことに対して理解したことを伝える場合に使います。丁寧で、特にフォーマルな場面で多く使われます。未来の行動や対応について確認する際に使うのが自然です。

  • 알았습니다: すでに理解したことを伝える場合に使います。過去のことや説明に対して理解が完了したことを強調したい場合や、少しカジュアルなトーンで使われます。

まとめ

  • 알겠습니다: 「これからのことに対して了解しました」というニュアンス。

  • 알았습니다: 「すでに理解しました」というニュアンス。

ビジネスやフォーマルな場面では알겠습니다が一般的に使われ、알았습니다は日常会話や過去の内容に対する理解を示すときに使われることが多いです。
(ChatGPTの回答ここまで)

元サムスン技術通訳の見解

「やっぱり人工知能といっても、まだまだだよね〜」
などと言いながら
ああでもない、こうでもないとツッコミを入れようと思っていたのですが、
この回答を読んだらガクガクブルブル・・

特に何のツッコミようもない、すばらしい答えだったんです。

「겠」という単語は
これから行われる行動やこれから起きる出来事を表す言葉に
”話し手”の意志、意欲、気合い、心意気、情熱、願望などなど
その言葉を発している人の主観的な思いを乗っける機能を持っています。

なので、
알겠습니다と返事するのは
알다(わかる・知る・理解する)という言葉に
話し手の意志、意欲、気合いの意味を乗っけるということですから、

「あなたの指示・依頼・意見に対して積極的にわかろうとする意欲マンマンです!」

という思い、つまり積極的な共感の意を表している言葉になるんです。
(もちろん口先だけ共感している場合もありますが)

だから、GPTが返して来た
・相手の依頼や指示を今理解し、それに従う意志を示す
・話し手の理解と、それに基づく行動がこれから行われることを表している
という説明はまさにその通りで、

ここまで丁寧に解説してくれる文法書なんて今まであったかな??
と思うほど、しっかりとした解説なんです。

알았습니다についても
例文がちょっとおかしい気もしますが、
解説文についてはまさにその通りで、

目上の人からの話に対して알았습니다と言ってしまうと
「少しそっけない、または完了したというニュアンスを感じさせる」
ことになるので、相手を選んで使う表現です。

その意味で
使える相手は同輩以下の人間関係がある場合に限られることになるため
”カジュアルなトーン”というのも悪くない説明だと思います。

もちろん他の質問に対していつも的確に答えてくれるのかはわかりませんが、
알겠습니다と알았습니다の違いについては
ChatGPTはかなり上手に説明してくれました。

しかし、韓国語の解説を生業としている私の立場は、かなり危うくなってきたと言わざるをえません。

元サムスン技術通訳の無料メールマガジン


無料メルマガで「韓国語上達の秘訣」を紹介しています。
完全無料ですので、
以下のリンクよりぜひご登録のうえお読みください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?