会社概要
イギリス、オランダ発祥の大手日用品メーカー、ユニリーバのインドネシア現地法人。
ちなみにインドネシアはオランダの旧植民地です。
洗剤、化粧品、インスタントスープ、完全栄養食品、茶系飲料やフルーツジュース、アイスクリームといった日用品をインドネシア各地で製造、販売しています。
インドネシアでは茶系飲料事業を継続中
ユニリーバ本体は2021年に茶葉事業を売却しており、日本でも有名な紅茶のLiptonブランドは今やユニリーバ・ブランドではなくエカテラという別の会社のものになっていますが、インド、ネパール、インドネシアの茶葉事業は売却対象に含まれておらず(下記引用参照)、ユニリーバ・インドネシアは変わらずユニリーバ・ブランドのお茶を販売し続けています。ドル箱は手放さないというわけですね。
本社および生産拠点
本社はインドネシアの首都ジャカルタの近郊都市タンゲラン(下図赤矢印)に、工場は同じくジャカルタの近郊都市ブカシの工業団地に4箇所、ジャワ島東部の都市スラバヤに1か所あります(2022年時点)。
親会社
直接の親会社は株式の85%を保有する Unilever Indonesia Holding B.V.(UIH、オランダ)ですが、実質的にはUIHの株主であるユニリーバが親会社です。
ユニリーバについては別の記事で紹介しています。
財務情報
インドネシア・ユニリーバの決算はすべて以下のページから辿れます。
2006年以降の3カ月ごとの決算発表がすべてあります。
URL : https://www.unilever.co.id/unilever-indonesia/investor-relations/corporate-publication/financial-statements/
Unilever Indonesia(English) のWebページを指定していますが、インドネシア語?が混じっています。英語っぽくない単語がそこかしこにあります。
決算書は同じ内容がインドネシア語(左)と英語(右)で記載されています。
筆者流の決算の読み方ーユニリーバ・インドネシアの場合ー
言語は違いますが基本は日本企業の決算短信と同じです。ただ印象としてはかなり細かいことまで書いてあります😅 有価証券報告書にしか書いていないようなこと、たとえば会社の歴史や株式分割の経緯、取締役会について、準拠する会計基準など。
そんなところまで読んでいたら時間がいくらあっても足りません。😅
基本は財務3表を読むでじゅうぶんでしょう。
他におもしろいことが書いてあればそこも追加で読む、という流れで。
後編で実際の決算書を読んでいきます。
事例として2022年の決算書を取り上げます。
後編に続く