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「フィリピン警察、副大統領サラ・ドゥテルテ氏とその警護スタッフを刑事告発」

最初の記事にふさわしいのか解りませんが、最新の時事。
サラ副大統領の暗殺者を雇った発言で揺れています。
AP通信の記事を翻訳しましたんで見てください。
最初っから重い記事になってしまいました。


マニラ発(AP通信)

ケソン市警察が提出した刑事告発は、ドゥテルテ氏が暗殺を企てられた場合にフェルディナンド・マルコス大統領、その妻、下院議長を暗殺すると公然と脅迫した発言に関連する法的措置とは別のものです。なお、ドゥテルテ氏は暗殺計画の詳細については明らかにしていません。

一方、大統領顧問のラリー・ガドン氏は同日、最高裁に対してドゥテルテ副大統領の弁護士資格剥奪を求める請願を提出しました。彼は、ドゥテルテ氏の暗殺脅迫は「違法であり、道徳的に許されず、非難されるべきものだ」と述べました。

マルコス政権によるドゥテルテ氏とその父親、支持者に対する法的攻勢は、フィリピンで最も影響力のある二大政治家族間の2年間にわたる対立の中で重要な局面を迎えています。

司法省は、前大統領であるロドリゴ・ドゥテルテ氏の発言についても捜査を進めていると発表しました。同氏は記者会見で「現在の政権の腐敗や不正に関して民間政府は軍の声にしか耳を傾けない」と述べ、「統治に亀裂が生じている…これを正すことができるのは軍だけだ」と語りました。彼は軍に対する反乱を呼びかける意図はないとしたものの、発言の背景について司法当局が調査を進めています。

議会での混乱と刑事告発

副大統領とその警護スタッフ、補佐官らに対する刑事告発は、先週末の下院議事堂での混乱を受けたものです。この混乱は、副大統領の首席補佐官ズレイカ・ロペス氏が一時的に拘留されたことから始まりました。ロペス氏は、副大統領および教育相(当時ドゥテルテ氏が兼任)による機密費や諜報費の不正使用疑惑を調査する議会調査への協力を拒否したとして議員から非難されていました。

ロペス氏を下院外の女性刑務所に移送するよう命じられた際、彼女が動揺したことから混乱が生じました。ドゥテルテ副大統領とそのスタッフはこれに強く反発し、最終的にロペス氏は政府系病院に収容されることになりました。

国家警察長官ロメル・フランシスコ・マービル氏は声明で、「法の支配は我々の民主的体制の根幹であり、地位に関係なく誰も法の責任を免れるべきではない」と述べました。また、「権限を持つ者への抵抗や命令不服従は、法律に違反するだけでなく、公共の信頼を損なう」と警告しました。

副大統領の脅迫発言に対する法的対応

別件として、当局は火曜日、副大統領事務所に召喚状を届け、週末の脅迫発言について捜査官の質問に答えるよう求めました。ドゥテルテ氏は、自身の発言は直接的な脅迫ではなく、自身の安全に関する懸念を表明したものだと主張しています。

一方、マルコス大統領はテレビで放映された国民向け演説で、副大統領による自分と妻、下院議長マーティン・ロムアルデス氏に対する脅迫を「犯罪的な計画」と断じ、「法の支配を守るために戦う」と述べました。

マルコス氏とドゥテルテ氏は2022年の選挙でそれぞれ大統領と副大統領に選出され、大差で勝利しました。当時、両者は国民的統一を掲げた選挙戦を展開していました。しかし、フィリピンでは大統領と副大統領が別々に選出されるため、対立する政治家がトップの職に就くケースがあり、今回のような政治的・社会的分断が生じることも少なくありません。

その後、両者の陣営は、中国による南シナ海での領土主張への対応や、ロドリゴ・ドゥテルテ前大統領による麻薬撲滅政策に対する見解の違いなどをめぐり、対立を深めました。

サラ・ドゥテルテ氏は、教育相兼反乱対策機関の責任者を務めていましたが、6月に辞任し、その後、マルコス大統領やその妻、いとこであるロムアルデス議長に対する批判の急先鋒となっています。


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