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東京駅・新幹線ホームで見たものは

私は「インサイト研究会」を2006年から
毎月継続して開催しています。

ある年、年間テーマをエスノグラフィーとしたことがありました。
そのときは、いろいろなところに皆で出かけていきました。
例えばスナック菓子テーマの際には、東京駅新幹線のホームへ。
研究会メンバー数名で売店から少し離れたところに立ち、
乗客が乗車前に何を買っているのかを観察したのです。

時間帯は19時過ぎです。もう晩ごはんどきですので
皆さんお弁当を買われるだろうなと予想しました。
東海道新幹線・博多駅方面だと次の停車が名古屋なので、
多くの人はスナック菓子ではなくお弁当買うだろうと予測、
東北新幹線のホームに行きました。

東北新幹線であれば、宇都宮など近いところに停まるので、
スナック菓子だけの人もいるのではと思ったのです。
つまり観察前にはスナック菓子を「小腹満たし」の商品と
位置付けていました。

結果は…
3点買いのヒトが多かったです!
お弁当、飲み物
そしてスナック菓子(またはカニカマのようなもの)

お弁当を食べ終わった後
何かをつまみながら
スマホを見たりしてリラックス
そんな状況が目に浮かぶようです。

スナック菓子のなかでも「じゃがりこ」は
とてもよくできていて
列車の小さなテーブルに置けるカップ。
手がそれほどベタベタにならない。
噛むときバリバリッと音がしない。

これはある意味
映画館のポップコーン。
私たちは手と口を動かしていることで
リラックスしているのだ、と気付かされました。
ある日のエスノグラフィー<観察>と
チームで得た気づきでした。


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