人材育成=体験設計
前回noteでは育成の全体像をざっくり書きました。
今回は更に細かく書き足りなかった部分を書いていこうと思います。
と、言うことで体験設計。
どんなものかというとざっくりこんな感じです。
実際に社内で使っているものを出すわけにはいかないのでなんとなく伝わりそうなそれっぽいのを即興で作りました。
最低限のポイントとしては
・いつの段階で
・どうなっていてほしいか(ゴール)
・そのためにどんな支援をするか
この3点。
加えて、
・その時点でのトレーニーの状況(感情、思考、インプット状況など)
も合わせて想定できるとより精度が高くなります。
「こうなっていてほしいからこういう研修(支援)をする」だけでは足りません。
その時に「きっとこんな状況(感情)になるから、こんな支援を用意しておこう」まで詰めることで、人材育成にチームで当たることができます。
育成の経験がある人ならば、多かれ少なかれ、「トレーニーがこんな顔をしていたらきっとこういう対応がハマる」という体験を持っているはずです。
それをアウトプットし共有するんです。
共有することで、トレーニーのパーソナリティ由来の要素やトレーナーや社内の要素など様々なことから起きる事象への対処も含めた多くの可能性とその対処を想定することができます。
またチームで方針を揃えていることで支援の方向性が一致するのでトレーニーが迷ってしまうことがありません。
成功や失敗すらも設計には組み込みます。
例えば
・初めてのアポ獲得(架電開始〇日目頃)
→良かったポイントをしっかり褒める。オペレーションは初めてになるので1on1で丁寧にフォロー。
・架電数が伸びずに悩む(架電開始〇日目頃)
→オペレーションの見直しをチームで。伸びない理由を自分で思考させてから解決提案。
のように、いつ頃のタイミングで成功体験や失敗体験を得るかとその支援まで設計されていれば、多少タイミングがずれることがあってもゴールはブレません。
これらの設計は事業のフェーズや人材戦略が変わる際など適宜見直し、修正をかけていきますが、基本的にはどのくらいの速度で、どのように育ってほしいかを決め、そこに向かうために誰がどんな支援をするかを明確にしながら進めることで戦略的に人材育成を仕組みにしていくことができます。