2日目
早速愚痴から入ってしまったが、
ホールで働いてるといい事も勿論ある。
この仕事を始めて約15年、
自分にとって、1番の財産だと思えるのは
歴代のスタッフ達と出会えた事。
これは間違いない。
色んな店があり、店長とアルバイトスタッフとの関わり方についても距離感は様々だと思うが、
よく一定の距離を保つ、呼び方も○○さん、職場のみの関係を推奨するマニュアルをよく聞くが
個人的にはそんなマニュアルクソ食らえだと思っている。結果としていい人材が長続きしてくれて、お店のサービスが安定すればなんだって正解。
私は面接時に何を基準にしているかというと、
ホールなので人当たりの良さや愛想の良さはもちろんだが、店に入って来る時の挨拶、名刺を渡す時に立ち上がるか、など細々としたものはある。ただ採用する人は、これから学校卒業するまで長い時間一緒にいることを想定して会話のキャッチボール、フィーリングが合うかを何気ない会話から広げてみて判断している。
このスタイルにしたルーツは、
大学時代のゼミの先生を参考にしている。大学時代ゼミの定員オーバーにより面接があった、その先生はノリが合いそうな学生を選んでいると飲み会か何かで打ち明けてくれた。
以来卒業して15年以上経つがゼミの仲間達とは今でも関係が続いている。
少しズレたが、
働いていて1番嬉しい瞬間が卒業したスタッフが顔を出してくれて近況報告してくれる時だ。卒業してからも定期的に飲みに行き、働き始めた仕事の愚痴を聞くのも楽しい時間。まだ数回だが、結婚式に招待してくれたらそれはもう最高。
店長冥利に尽きる。
現役の子たち含めそんなスタッフ達がいたからこんな労働時間も長く、休みも少ないブラック企業で今まで続けてこられた。
これは飲食店あるあると言われているが、
大前提として、この単発アプリなどが普及してる時代に飲食店で何年も働いている時点で
真面目で性格がいい子が多い。
しかも業態によってアルバイトの子達の特性も分かれており、チャラついた出会い含めた人種が集まるのが飲み屋系。球場なども含まれる。
それに比べうちの店のようなランチからやってる駅ナカの飲食店は真面目な学生さん率が高い。また和食、洋食などで傾向もあるかもしれない。
とにかくうちの店のスタッフは、真面目じゃないとすぐ辞めて行く子が多く、1ヶ月くらい続けば結構みんな居心地良く卒業まで残ってくれる。なので周りは人材不足でヒィヒィ言っている中、自店舗スタッフでシフト運営出来てるのも有難い。
シフト運営は店長の能力次第。その点においては長年の経験によりここ数年ほぼ困った事がない。
そんな感じのスタッフ達に囲まれてる分、新人が多い時期に意識の低い高校生や初バイトの大学一年生達には振り回される。
ベテラン達が多い分、ハードルが上がってるのだ。
最近はメモをしないくせに、2回目以降も全然覚えないとかは慣れてきたが、
3ヶ月くらいたった一年生の仕事出来ない系育成枠のスタッフが、授業の合間に入ったランチタイム。
コーラフロート頼まれたらしい。
(ハンディのフロートのページにはクリームソーダをはじめ4種のフロートメニューが並んでいる。)
ドリンクを作っていた私は1名の卓なのに、
コーラとクリームソーダが流れて来て、ん?と思い、忙しい中1人で2杯注文されたかとその子に聞くと、コーラフロート頼まれたんでコレで打ちました。と純粋に答えて来た。
初めての角度の間違えにイラつきよりも笑いが先にきた。この子が一人前になるまで育てるのどれだけ時間がかかるのか…。
ただ、過去もそんな子もいつか覚醒する時期が来る。遅い子は一年後だった子もいた。この子もいつか頼りになるスタッフに成長するのを願って、日々イラつきを最大限に抑えて指導していく。
飲食店は教育が仕事。店長の仕事は教育!!
最後また若干愚痴が混じってしまった。