悪霊を取ってもらった

シークエンスパパともさんに悪霊を取ってもらった。

霊能者に会うというのは依頼者にとって結構覚悟が必用。
自身の恥部を何でも見える人に晒すのはかなりの勇気と決断を要する。

5月末日。
パパともさんから指定された駅にて待ち合わせ。
パパともさん本人が1人でやってきたことに驚く。
体が悪いのか杖でおぼつかない足取り。

駅近くの高級喫茶店に入り早速霊視が始まる。

約一時間。

私の後ろに8人の女性霊が立っている。
あと子供の頃かわいがってくれた祖父。

私はすでに8回ほど転生しているらしい。
すべて女性だった。
今生も女性として生まれるはずがどういう訳か男性として生まれたと言う。
これにはちょっと思い当たる節がある。
父親が女児を異様に欲していたため、わざと男性として転生させられたと考えられるのだ。

父親からは虐待しか受けなかった。
虐待の恐怖しかない。

もし女性として生まれていたら何されていたか分からない。
それを回避するためか、馬鹿な父親のカルマを解消するため(女児を欲していたから)男性に生まれたか・・・・・・・・

代わりに祖父が愛情を注いでくれたのだが、これがなかったら私はかなり異常な人間になっていたと思う。

そしてちょっと気になるのは後ろに立っていた8人と、私が女性として転生してきた8回という数。

後ろに立っているのが私の「転生履歴」なのか、守護霊なのか不明である。
しかもその謎を聞きそこねた。

私が霊やスピリチュアルについて調べたところ個体としての生まれ変わりはなく「私」という意識体があって、そこにいくつも同様の魂が群衆生命体のように息づいている。蜂とか蟻のような感じ。

その「私」という群衆生命の中から、一滴のエッセンスが赤ちゃんとなって生まれる。

それが私がいろいろなスピリチュアルや霊の文献を調べて辿り着いた考察である。※あくまでも考察。

それで私の後ろの8人に戻るが、その8人は私でありながら一人ひとりが個性であり、霊体として存在しているのではないか?
私が転生するたびに私という個体が増えて、それがパパともさんに履歴として見えたのではないか?
そう考えている。


※後日パパさんに上記の件を伺ったところ、8人の女性はご先祖様だそうです。その中には前世の転生がご先祖として立っている場合があるとも言っていました。


そしてここからが本題。
実は私は幾度も失業を繰り返していて細かい職場を含めると20社は経験している。

とにかく長続きしないのである。

しかも去年末から失業のペースが加速しており、一年 ~ 半年ペースだったのが3ヶ月で転々とするようになった。
そして5月に今年採用された会社から半ば強引にクビにされた。

もうこれは誰が見ても異常である。
私が異常なのかもしれないが、そうだったらそもそも就職できない。
就職はできているのである。

そいう経緯があってパパともさんに見てもらうことにした。
自分で感知できない要因。
霊的要因があるのではないか?
そう思ったから。

霊視の結果、8人の霊とは別に私の体に反社の霊が入っていた。
その者の名は「時夫」と言う。
48歳で死んだと言う。
後ろから刺されて死んだそうだ。

とにかくひどい悪霊で成仏をも拒む。
私の人生を破壊しておいて天国にも行かず、ここに居座り続けたいらしい。

成仏・浄霊に応じない霊。
根っからの悪人。悪霊である。

このまま私に入っていたら私が破滅してしまう。
それを危惧したパパともさんは私の左腕から霊を抜いてくれた。

左腕にしたのは、抜いた直後からしばらく肉体に痛みや変異が起こるから。
頭や首だと生活に支障をきたすかもしれない。
パパともさんはそこまで考えてくれた。

その後、しばらく歓談し、駅前で別れた。

パパともさんに言われた通り、左腕に異変が起こった。
コロナワクチン接種後のような鈍痛。
一日ほど続いた後、その感覚は無くなった。

今ではなんともない。

悪霊を抜いた効果はその日に実感した。
とにかく気分が落ち着いているのである。
一人でいると過去のいろいろな嫌な事を思い出し、嫌なことをしてきた人間に対し、殺意とともにその者に復讐せずにはいられなくなる。
異常な復讐心。悪意。
それが全く起こらない。

私が大人になる前。
今よりかなり素直だった子供の頃の心境と言ったらよいだろうか?
とにかく悪意が起きないのである。

悪霊が抜けるとはこういうことか・・・

パパともさんに言われるまでそれが悪霊だと気づかなかった。
半ば一体化していたせいもあるだろうが、それを自分の意思だと思っていた。
ここが非常にタチが悪い。

自己反省。自己懺悔。後悔。
すべて自分のせい。
そう思っていたから。
そして普通そうだと思う。

気が楽になった。
だが、同時に私にも反省点はある。

私は幼少期から虐待されてきた。
とにかく人が恐かった。
去勢された動物のごとく、最初から戦意を喪失している。
ケンカができない。
相手が悪くても言い返せない。
人の目を見れない。
そういう人間だった。

だから言い返せる気の強さ。それを欲していたし、明らかに悪いことをしてきた相手に反撃できるだけの気の強さが欲しかった。

その欲求が「時夫」を引き寄せる引き金になったのだと・・・
今はそう思っている。

実際、人生のある時期から私に悪意を持って不当な行為をしてくる人間に対して対決できるようになった。
睨みつけてくる人間の目を見続けることができるようになった。

ただこれ。ろくな結果を生まない。
そんな事は、この記事を読んでいる大人の方々なら重々理解されている事だろう。

しかし私はこの変化を最低限の人間の権利を得たと思っていた。
反社霊「時夫」の憑依によるものではなく、自分自身で「強くなれた」と思っていた。

しかし憑依の弊害は「気が強くなった」ことと引き換えに様々なトラブルをもたらした。
そのもっとも重要なトラブルが失業。
サラリーマンを続けるのが困難になったのである。

今なら理解できる。
確かにそうだろう。反社だから。
そういう組織にいた人間なのだから。

とは言え、私が反社組織に入ることもなく、時夫は時夫で自分を刺した者に仕返ししたかったのかもしれない。または、ただ悪行三昧の日々を過ごしたかったのかもしれない。
でも私は霊視も霊聴もできないし、憑依霊とコミュニケーションを取れない。

そうして悶々と復讐と悪意の念だけが私の全身に充満し、悪い結果を引き起こしていた。

もうすでに時遅しの感があるが、再び仕事を得るためにがんばって探そうと思う。
今後、悪霊の影響が無いとすれば、もう失業は起きないはずだから。


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