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メンバーに取材・構成・執筆で工夫した点を聞いてみました!今月のインクワ編集後記(2019年6月号)
梅雨でじめじめとした天気が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
インクワイアでは、先日オフィスのベランダにベンチとパラソルを設置しました!天気がよい日は、みんなで外に出てミーティングを行っています。気分が落ち込みがちな梅雨の時期ですが、気分転換をしながら楽しく毎日を過ごしていきたいですね。
さて、6月最終日の本日はインクワイアのメンバーが今月関わった記事をご紹介していきたいと思います。
今回は、メンバーが取材・構成・執筆で特に工夫した点を中心にまとめています。
「インタビュイーの印象的なフレーズをこう生かした」
「興味をもってもらえるリードにするために気を付けたこと」
「文章だけでなく写真や図をどう活用するか」
など、日頃メンバーが何を考えながら記事を書いているのかをぜひ知っていただければと思います。
小山和之(@kkzyk )
あくまで編集としての関わり方ではありますが、実際に訪れたことがない人がどれだけテキストでその場の雰囲気を伝えられるかは特に意識したところです。
写真とテキストを活かしつつ、単に説明的ではなく、それが同施設のコンセプトといかに接続されているか、そして魅力的な場であるかの伝える。「その場がイメージできる」「興味を惹く」の双方を伝える表現にこだわりました。
庄司智昭(@thompson2580)
顧客サービスに対する消費者の意識や考え方をまとめた調査結果を紹介する記事です。この調査が発表されたのは2年前とだいぶ古く、複数のメディアで紹介されていたものだったので、リード文などに「なぜこの媒体で今紹介するのか」という文脈が分かりやすいよう意識しました。
具体的には、冒頭に記事の内容をつかみやすくなるように自分の体験を入れたこと、媒体のテーマであるCX(顧客体験)を検討する上で「消費者の変化を捉えることは欠かせない」と入れている部分です。
向 晴香(@m___hal)
当日、私自身の心にガツンと響いた酒向さんの言葉(とくに「課題は無くならない」という発言)をいかに活かすかを考え、構成しました。
記事の中盤に出てくる「(1)個人にアテンションが集まる」「(2)持続的に社会活動を支える仕組みがない」という2つの課題をいかに整理するかは、編集のジュンヤさんのアドバイスにも助けられました。
一時的なバズではなく持続的な社会運動を起こしていくためにどうすれば良いのかは、UNLEASHという媒体が継続して向き合いたい課題でもあります。そのため地の文で厚めに、私が考えたことや問いを共有するよう意識しました。
当初タイトルは「課題がなくなる日なんて来ない」という言葉を活かそうと思っていました。が、それだと酒向さんやGoodMorningが社会を前進させようとしていることが伝わりづらいかもしれない。かつ、私自身が取材当日に感じた"希望"を共有したいと思い直し、現状のタイトルに決定しました。
イノウマサヒロ(@ino22u)
この記事はインクワイアが採用・企業ブランディングを支援している「root」というデザイン会社と一緒に作った記事です。
工夫した点は2つあります。1点目は、ただのナレッジシェアの記事にならないようにしたこと。なぜrootがDropbox Paperを使ってナレッジシェアをしているのか、その背景がわかるよう企業が持つ文化をリード文に入れるようにしました。
2点目は締めの部分で「学び」を感じれるようにしたこと。ドイツの哲学者ショーペンハウアーの言葉を引用しつつ、インプットとアウトプットはサイクルを回すことで意味があることを伝え、そのサイクルを継続することの大切さを感じてもらえるよう意識しました。
木村和博(@kimu0117kazu)
株式会社オプトさんのオウンドメディア「UNSUNG HEROES」の記事を執筆しました。
テーマはCEMの定義や実際の取り組みについて。
文章のみで紹介すると、読むときに固い印象になってしまうと思い、図を活用。構成案作成の時点で、使用したい図を先方や編集者に共有し、文章と図が連動した表現を心がけました。
文章だけではなく、図や写真、動画など記事に必要な要素を構成案の時点で洗い出しておくことの大切さを実感した記事執筆でした。
なかがわ あすか(@asupon0609)
株式会社プレイド様が展開するプロダクト「KARTE」の事例取材記事として、京都造形芸術大学様を取材しました。
プロダクトやサービスの事例取材は、どうしても(サービス導入前後の)「課題」や「成果」にフォーカスする必要があるため、固い内容になってしまうことが多々あります。
ただ、本取材ではインタビュイーの作山さんから"新しいことに挑戦する人"みんなを励ますような名言がたくさん出てきました。
なかでも私個人に響いたのは、次の言葉。
『「学習」の場合はまぐれで成功したって意味がない(…)運良くテストで70点を取って合格するよりも、思い切り考えて50点で不合格になったほうが得るものは多いし、成功と失敗の差分を埋めていくほうが大切です」
記事中では、作山さんのまっすぐな人柄を表す言葉の余韻を、読者の方にも感じてもらえるような構成・質問文になるよう意識をしました。
岡本実希(@mikki0903)
co-ba shibuyaというコワーキングスペースのユーザーインタビューを担当しました。日本代表から起業家という珍しい経歴を持つ山田さん。そのユニークさを生かしつつ、期待感をもって読み進めてもらえるように「スポーツの世界で高い目標を掲げ、ストイックに取り組み続けてきたヤマタクが、起業という次なるステージで目指すのは……?」という表現をリードに入れました。
また、co-ba shibuyaの良さが伝わるように、具体的にかつ、比喩などを用いてイメージしやすいようにエピソードを話してもらっています。
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それでは、来月もよろしくお願いいたします!