ロンドンではじめてのハロウィン
ロンドンに引っ越してきて初めてのハロウィンでした。ロンドンではハロウィンはそこまで盛んでないと聞いていたのですが、私の住んでいる地域ではかなりにぎやかな夜になりました。
完全に油断しました
スーパーマーケットには9月中旬からハロウィン関連商品が並び始めていて、早くから飾りつけをしていたお家もあったのですが、街の全体的な雰囲気としては、そこまでではなかったので、我が家はカボチャを一つ買って、ジャックオーランタンを作ってお茶を濁そう、お菓子もちょっとだけ買っておけばいいだろう程度に思っていました。
ところが二日くらい前から急に近隣の住民も本格的な装飾をし始めました。流石にカボチャ1個では格好がつかないということに気が付き、当日、あわてて追加のオーナメントを買いに行きました。Sainsbury'sにあれだけたくさん陳列されていた骸骨たちはもう誰もおらず、近くの雑貨屋を数軒回って売れ残りのオーナメントを何とか買い集めました。配布用のお菓子も追加で買いました。
YoutubeとChat GPTで予習
最近は日本でもハロウィンは盛んですが、個人宅に突撃する(される)ガチハロウィンの経験はなかったので、まずはYoutube Kidsの動画で、外国のハロウィンの様子を事前学習しました。
それからお菓子がなくなった後にお化けたちにいたずらされたら困るので、Chat GPTに対策を教えてもらいました。なんでも「お菓子はもうありません」と張り紙したらいいとのことでしたので、ずいぶんと物分かりのいいお化けだなと思いつつ、心の準備が出来ました。
16:30には第一お化けが襲来
暗くなり始める17時ごろから回ろうと思っていたのですが、16:30すぎには第一お化けが我が家にやって来たので、自分たちも慌てて出発することにしました。当日は妻が仕事で不在だったので、不在中の家をお化けたちにいたずらされないよう、玄関にお菓子をいれたバスケットを置いて出かけました。
子どもたちと一緒に、あらかじめ目星をつけていた通りを回ったり、通りにいる子どもたちの動く波に乗って、一緒になって回ったりしました。大通りには“Trick or treeters are welcome”と張り紙をしていたお店もありましたので、そういったお店でも子どもたちはお菓子をいただきました。18時半ごろに家に戻ったころには、バケツはお菓子でいっぱいで、二人ともとても満足そうでした。
それにしても本当にたくさんの子供たちがいたことにはびっくりしました。実際に数えたわけではありませんが、300~400人くらい(もっと?)の子供たちがいたんじゃないかなと思います。全部で200個くらいは準備したはずだったのですが、帰宅した際には、すっからかんになっていました。もっとも子どもの数が多いということだけでなく、不在であるのをいいことにたくさんお菓子を持って行ったお化けもいたのかもしれません。来年はもう少し数を増やすのと、きちんとお化けの不正に目を光らせないといけないなと思いました。
帰宅後もお菓子を求めるお化けたちが家をノックしてきたので、途中で張り紙をしました。
コミュニティを活気づかせるハロウィン
お菓子を配る側の大人も仮装していたり、玄関先にかなり本格的なお化けのおもちゃを飾っていたりと、かなり盛り上がりのあるイベントでした。コミュニティのつながりがつよいからこうしたお祭りが成立するのでしょうし、こういうお祭りがあるからコミュニティのつながりがますます強くなるんでしょう。
隣のおじいさんも是非子どもたちを連れてうちにトリックオアトリートをしに来なさいって声かけてくれていました。地域の高齢者と子どもたちが顔なじみになるいい機会ですよね。それに、我が家のような外からの人間も、地域への顔見世になります。
お祭りってやっぱり大切だなと思いましたし、来年のハロウィンが今から楽しみです。