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子どもとの時間が増えて過保護な親になりがちな件
ロンドンに引っ越してきて、子どもたちと過ごす時間が大幅に増えました。親と過ごす時間が増えることは子供たちにとってはいい変化だと思ってきましたが、子育て時間が増えることによる課題も見えてきました。
子どもと過ごす時間は増えました
日本にいたときから、同年代のパパの中では比較的子育てをしていた方だったと思います。毎朝、子供たちを保育園に連れて行って、夕方18時15分までには保育園にお迎えに行くのは私の役割でした。保育園から帰った、そのままの流れで私がお風呂に入れて、その間に妻が夕食の準備をして、お風呂から上がったら、みんなでご飯を食べるというのが、我が家の夕方の連係プレーだったのです。
ロンドンに来てからは、8:50に学校まで送りに行って、15:30には学校にお迎えに行く日々です。アフタースクールのクラブ活動がある日も16:30にはお迎えに行っています。そこからはずっと一緒に時間を過ごしています。単純に考えても毎日3時間くらいは子供たちと過ごす時間が増えました。寝るのが大体9時ごろですので、日本にいたときよりも一緒に時間を過ごす時間が倍くらいになったことになります。
過保護になりがちな自分
一緒にいれば、いろいろと口を出したくなるのが親という生き物なのでしょうか。そもそも私は基本的に慎重で心配性な性格です。また比較的お利口な少年として生きてきたので、危なっかしいこととか期限をまもらないことに対して、本能的に防御反応を取りたくなってしまいます。「危ないからやめなさい」「早くしなさい」は日常茶飯事ですし、宿題だって「早くやれ」と言いたくなってしまうわけです。
子どもたちにせがまれて公園に連れて行くまではいいものの、写真のような遊具で遊ぶ姿を見るだけで、落ちるんではないか、ケガするのではないかとヒヤヒヤしてしまいます。自分が極度の高所恐怖症であるということも、そう思ってしまう理由の一つだと思います(歩道橋ですら、きちんと渡れるようになるまで、だいぶ時間がかかります)。
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ヘリコプターペアレントチェックリスト
ある日、写真の遊具で遊んでいる子供たちを見ながらひやひやしたり、「危ないから下りなさい」とか言ったりしていた時に、「これじゃあ、ヘリコプターペアレントみたいじゃないか」とふと思いました。そして、ヘリコプターペアレントのチェックリストを調べてみると、案の定、その傾向が強いということが分かりました。
ヘリコプターペアレントとは?簡易診断チェックリストと対策法
* 子供の宿題を自分でやってしまうことがある。
* 子供の友達関係に頻繁に介入する。
* 子供がトラブルに巻き込まれると、すぐに解決策を提示する。
* 子供の進路や将来について、細かく指示を出す。
* 子供が失敗することを極端に恐れる。
The Characteristics of Helicopter Parents
* Characteristic 1 – Hovering around your child to ensure that nothing bad happens, and if it does, you’re able to jump in before disaster happens.
(特徴1 – 子どもに悪いことが起きないように、常に近くで見守り、もし何か問題が起きそうになったら、すぐに手を出して防ぐ。)
* Characteristic 2 – When your child is struggling with something, you jump in there and tell them how to fix it, so they don’t have to struggle anymore.(特徴2 – 子どもが何かに困っているとき、すぐに手を出して「こうすればいいよ」と教え、子どもが困らないようにする。)
* Characteristic 3 – You bathe your child, dress them, feed them, pour their drinks, tie up their shoe-laces and do everything for them because you’re not sure they can yet do it for themselves in a timely manner.(特徴3 – 子どもが自分でやれるかどうか、まだ心配だからと、子どもをお風呂に入れたり、服を着せたり、食べさせたり、飲み物を注いだり、靴ひもを結んだり、何でもやってあげる。)
* Characteristic 4 – You always answer for your child, rather than allowing them to find the words and answer for themselves.
(特徴4 – 子どもの代わりにいつも答えてしまい、子どもが自分の言葉で答える機会を与えない。)
7 Signs You Might Be A Helicopter Parent
* You Fight Your Child's Battles(子どもの代わりに戦う)
* You Do Their Schoolwork(宿題を代わりにやる)
* You Coach Their Coaches(習い事のコーチに口出しする)
* You Keep Your Kids on a Short Leash(子どもを厳しく管理する)
* You're a Maid in Your Own House(家で家政婦のようになる)
* You Play It Too Safe(安全にこだわりすぎる)
* You Can't Let Them Fail(失敗させられない)
全部が当てはまるわけではありませんが、かなり多くの部分が該当するように思いました。「子供が失敗することを極端に恐れる。」「失敗させられない」は特に響きます。このままこの調子で続けていたら、ますます良くない道に迷い込みそうだなとも思いました。
子どもが大きな失敗しないためにも今のうちに失敗させないといけない
よく考えてみると、子どもの頃は友達や一人で勝手に危ない遊びをして、その中で失敗したりけがをしながら学習してきました。例えば、中学生の時、自転車の右手と左手を入れ替えて漕いでみたらどうなるかやってみて、転んだことがありますし、友達のマンションで鬼ごっこをした最中に、2階の廊下から隣の敷地の法面に向かってジャンプして痛い思いをしたこともあります苦笑 極端な例ですが、そうした経験を通じて、自分なりの安全と危険の境界線を学んできたはずです。
見守る親としては心配が尽きませんが、子どもたちが自分で判断し、時には小さな失敗を経験しながら学んでいく機会を奪ってはいけないと気づきました。海外にいると、どうしても「安全最優先モード」になりがちですが、その中でも、子どもの自主性や冒険心を潰さないような配慮をしてあげることが大切だよなと思いました。
いやあ、なんというか、子どもが大人が思うよりも早く成長するんですよね。こちらがアップデートする前に、次のステップに移行している。だから、子どもたちが自分でちゃんとできるはずだと、子どもを信頼してあげることを意識的にしないと、私の場合は特にだめだなと思います。チャレンジして失敗したときにはじめてサポートしてあげればいいというくらいの心持ちでいようと思いました。
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