ASD女の悩み
私は女なのだが、女特有の大変さを感じることがある。例えば、女性同士特有のコミュニケーション、自分の容姿への気遣い、生理、異性から性的な目で見られる事など。色々ある。
女性同士特有のコミュニケーションは、共感や関心を交換することで交流を深めていく場合が多い。私は表情に乏しく、共感性も低いため、苦手意識がある…。私はどちらかというと情報を交換して親交を深めたいタイプである。しかし、共感や関心を求められる場所ではその様に振る舞う様にしている。
それと、女性らしい女性も苦手である。彼女たちは、容姿とコミュニケーション能力を重要視している。そういうコミュニティでは容姿とコミュニケーション能力で、ヒエラルキーが決定する。特におっさんなどは大抵見下され、嫌われる。おっさんに人権がなくて可哀想すぎる。
そして、私は見た目に気を遣う事も苦手だ。身なりをきちんとすると、相応の振る舞いをしないといけない気がして疲れてしまう。しかし、容姿を整えないと舐められる事もあるので、重要な予定がある時は髪の毛や服など最低限整えるように気をつけている。だが、決して得意なことではない。ちなみに高級なお店に行くのも苦手である。そういうお店はおしゃれな服装や言動を求められる様な気がするからだ。高級すぎないお店のほうが落ち着く。
男性と比べると女性は求められる容姿のレベルも高い。例えば社会ではムダ毛の処理やメイクをする事を求められる。私はそういう風潮が嫌いだし、無くなれば良いと思っている。毛なんて生えてるのが当たり前なのに、何故処理をする必要があるのか不思議である。メイクもお金と手間がかかるのに、朝にメイクして夜は落とさないといけない。私には無駄が多いように感じる。容姿をよく見せたいのなら、筋トレやストレッチをして普段から姿勢を良くする方が健康的だし、お金もかからないし良い方法だと思う。
私はお金がないのもあって、メイクはしていない。ムダ毛処理もあまりしないが、毛深いのでそのまま肌を露出するとびっくりされる事が多い。だから肌が隠れる服を着て(長袖、長ズボンなど)配慮している。
生理も重くて大変だったが、低容量ピルを飲み始めてからはかなりマシになった。生理痛が原因で低用量ピルを処方してもらう場合は、保険が効くので毎月1000円程度で薬を買える。生理が重い人などは、婦人科に行って相談してみるのもオススメである。
ここまで読んでもらえたら分かると思うのだが、私は女性らしい考えの持ち主ではないし、容姿に気を遣うタイプでもない。だからと言って性的な目で見られないかといえば、ノーだ。私の身体と顔と声は女性だ。そして大人しい性格なので、表面的に見ればかなり女性らしいだろう。
私は上記のように容姿に気を使わない。それは悪く言えば芋っぽいが、よく言えば素朴な雰囲気があるとも言える。きちんと容姿を整えている人よりも、素朴な人の方が隙があるので性被害には遭いやすい。
ASD の女性は自分が女性だという意識が低い人が多いと思う。その意識とは裏腹に、身体は女性なので異性から性的な目で見られ、被害に遭うこともある。
私は自分の表面的な女性らしさや、異性として見られてることに気づかずに、異性と距離を詰めたりしていたので、セクハラやストーカー被害を受けた事がある。
他の女性にはこのような被害を受けて欲しくないので、意識して自衛してほしいと思う。もちろん全ての男性が性被害をするわけではない。しかし、性被害を受けてからでは遅いのだ。女性は性被害を受けない為に自衛する必要があると思う。自衛の内容は異性と急に距離を詰めすぎない、異性と性的な会話を一切しない、多くの女性を性的な目で見る人とは距離をとる、異性と身体を近づけすぎない、などだろう。
以上がASD女子の悩みである。本当はもっとASD女子特有の悩みや困り事などあるのだが、あまり書くと長くなってしまうのでこの辺で終わらせようと思う。ちなみにここでは書かなかったが、女性であることの恩恵もある。それはまた別の機会に話すことになると思う。
この記事を読んで共感した人が居れば、この本を読むともっと共感できてASDの女性の理解が深まるかもしれない。ASD女子の悩みや、それらを対処する方法が載っていたと思う。
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