ばあちゃんから学ぶ人生幸福論。
親からは命をもらい。
ばあちゃんからは愛をもらった。
僕はそう思ってる。
厳格であった両親。
その反動で僕は自由人になった。
自由人な僕をいつも笑って包み込んでくれた
ばあちゃんには本当に感謝している。
中学生の頃、親と喧嘩をして家を飛び出して
30キロメートルほど離れているばあちゃんの家へ
自転車で行ったことがあった。
ばあちゃん家にようやく辿り着いた時にはすでにご飯用意されていて
静かに笑って話を聞いてくれるばあちゃんの笑顔。
この時のおにぎりの味が忘らない。
最高に美味しかった。
30キロメートルも離れてるもんだから「車で送るよ」と言ってくれて
僕の家まで車で送ってくれたばあちゃん。
その道中も何もいう事なく静かに笑ってくれていた。
家の近くで降ろしてくれて笑って見送ってくれた笑顔に対して
僕は静かに「ありがと」と言ったことを覚えている。
僕が東京に居る時も
たまに来るばあちゃんの電話。
「お金キツくなったらいつでもいいなよ」と笑いながら言うばあちゃん。
遠慮していることに気づいていたのか
たくさんのレトルト製品が入った段ボールが送られてきた中に
そっと封筒が添えてあったことも。
そんなばあちゃんに「ばあちゃんってなんでそんなん優しいん?」と
聞いたことがある。
「私も自分の親やばあちゃんじいちゃんに優しくしてもらったから今がある。その人たちから学んだことが『恩は返すのではなく、送ること』。
恩を送ることで感謝の血が繋がっていくんよ。そして自分の人生も豊かになっていく。」
やっぱりばあちゃんには敵わないと思った瞬間だった。
僕もばあちゃんからもらった恩を
妻や子どもたち、周りの人たちに送っていきながら
自分の人生をより豊かにして
ばあちゃんのように笑いながら死んでいきたい。