大画面テレビとダイヤル黒電話が共存する家がある

私は、2018年ごろ、仕事で、生活困窮世帯の家に入っていた時期があります。
そこで、40インチを上回る大画面テレビを見て、
「往診や訪問の1割自己負担すら払えないのに、これはなんだ」
と思ったことがありますが、よく考えたら、自分の感覚の方が古いのです。

だって、今や、大画面テレビは、3万円程度で、しかも維持費がゼロの普及品なのです。

2010年頃、次世代テレビ生産の覇権を握ろうとして、シャープが液晶に、パナソニックがプラズマに、それぞれ数千億円の巨額投資をしたら、台湾中国韓国に勝てなくて、どちらも巨額損失出したのを憶えている人は、大画面テレビが、今も贅沢品だと思っているかもしれない。

2010年ごろは、対角線1インチあたり10,000円が相場でした。
しかし、2025年では、対角線1インチあたり1,000円が相場です。

40インチテレビが3万円以下!

今の大画面テレビの価格は、スマホと大差ないです。しかも、テレビは一度買ったら、10年は更新せず、使い続けるので、実質的にスマホよりも安いのです。

だから、生活保護とか生保寸前の貧困世帯にも、大画面テレビはあります。

また、彼らは、維持費がかかるスマホを契約せず、月額基本料2000円のダイヤル黒電話を使っている。

21世紀の高度半導体技術で製造された大画面テレビと、100年前の技術であるダイヤル黒電話とが、同じ家で使われているのです。

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