見出し画像

退院したよ!のご報告

誰にあてたわけでもないけど、たまに読んでくれてる知人(いるんかな)と、どうにもならなくてもやもやもやもや性のことで悩んでる人達と、「性自認は十人十色」と言ってくれるアライの人達へ。


やったったで!!!(笑)
34歳、健康な女性の体から健康な子宮と卵巣を全摘しました。

週5で働けへんのが怠けてるとか、自己管理したら体調不良なんかないはずとか、子どもがほしくないなんておかしいとか、ひきこもっとけとか社会のお荷物とか、たまたま体に恵まれた人達には言わせとけばいい。想像力のない人達だから、かわいそうはそっちよ。

まだ井上は自費だけど(パパママ出してくれるからバックれるつもりだけど)、なんでも自分で選べる日は近いよ!大丈夫よ!
現場はふつうに「そりゃ自分の気持ちが大事よね」でまわってる。投票率の高い世代はお見合いやらベビーブームやらの世代やから、自分の半生が社会のためって思いたいだろうし、政治家はそれを覆すようなことは言わない。でも、時間の問題やで。ここにまたひとつ消しようのないカルテが誕生しました。

初めて手術を受けて、麻酔切れた後あんなに背中痛と腹痛と発熱があるなんて知らなかったです。誰も言ってくれへんかったやん(笑)
ちょうどお昼くらいから手術あって、何回かぼーっと目さめてまた寝て、意識はっきりしたときはいっぱいの管とエコノミー症候群予防のふくらはぎをぎゅーってする機械ついてて、看護師さんに「これめっちゃイヤですけどいつ取れますか」とか迷惑かけて、だんだん麻酔切れてきて痛み止め点滴してもらっても一晩唸り倒しました。背中痛って何!?聞いてない!!逃げたい!!ってべそかきながら背中さすってもらったり点滴の副作用でえづいたり、でもある看護師さんが「背中冷やしてみますか?」ってアイスノンあててくれたらマシになってびっくりした!ほんまに自分は見たり聞いたりしてるだけでなんにも知らんねんなって思った。本ばっかり読んでても手術後こんなしんどいって書いてない。

でも多分執刀医がブラックジャックだったっぽくて、次の日にはお腹と背中はケロリ。まだ痛み止めの点滴はしてもらってたけど危なげなく歩けたしふくらはぎの機械を外して着圧ソックスを履き、トイレも自分で行けるように。どれくらい歩いたらいいのかわからないからたまに病棟を徘徊。

ただ調子に乗りすぎたか、夕方からひどい頭痛を伴う発熱。起きようとするとぐるんぐるんして気持ち悪い。寝てても痛い。電気の光が目にささる。高熱。アイスノンふたつもらって背中と頭にあてて過ごす。
朝方マシになって爆睡。執刀医がきて、頭痛なら点滴ではなく飲み薬が効くかもということでムカつきどめを点滴してもらってからロキソニン飲む。効く。安心して寝る。朝ごはんは全然食べれんとぐったりしてたけど、昼夜は完食。調子に乗って同室の方と友達になる。
夜寝つけないけどあんまり頭痛のない熱とちょっとだけジクジクした腹部の痛み。ふだんから寝つきが悪いので、どれだけ元気でもなんやかんや動く気配のある病院でよく寝るのは難しいと感じる。

明朝、手術の痛みはほとんどなくて熱だけなので帰りたくなる。次の日が退院のメドだったけど、なんせ全額負担のため担当医も急遽退院診察してくれた。あの足ひろがる機械乗る。経過に問題なかったので、そそくさと荷物をまとめて退院する。
予想では100〜150とのことだったけど、はよ帰ったからか大台乗らずにすんだ!よかったー。
発熱は多分傷からきてるやつだし日にち薬だと思うのではよ帰ってよかった。

帰って、いっぱいレトルト食品買い込んでたけどスーパー近いのでぼちぼち行ってラタトゥイユ作る。だんだん緊張もとけてきて、ちょっとずつ連絡したりしてる←この過程でnote書いてる

産婦人科病棟は妊婦さんもいるし井上みたいのもいるし年配の方もいるし、いのちが循環してるような気がした。美しいもんじゃなくて、人間くさい動。あそここそ胎盤のような。

赤ちゃんが産まれる時の母体の負担を全然知らないと思った。ちっちゃい傷4箇所の井上でこれやで。普通分娩でもハサミで膣口?切るって聞くし、帝王切開なんか大怪我。おさんパッドなるものを初めて知った。お産前後もいっぱい出血するらしい。おしるしとか、胎盤も出てくるとか聞いたことある。女性の体で生きてきても知らんのやから、そうじゃない人達が全然知らんのも納得。「知らんかった」でなく、「できることはないかな」に自分の意識を変えていきたい。

なんやろ、とにかく無事です。
あとは死ぬまで楽しくおるのをがんばるくらいかな!
自分が自分を認められてたらいいやん!ってみんなが思える世界になるように知ってる人も知らない人もいっぱい褒めていきます。
こっそり資本主義を呪いながら。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?