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交流会で得られるもの。奪われるもの。

こんにちは
井上です

みなさんは「交流会」ってご存じですか?
ぼくは病院でサラリーマンをしていた頃は「交流会」なんて聞いたこともありませんでしたが、保険の営業マン(個人事業主)をするようになって先輩から教わりました。

交流会とは、主に人脈を広げるために開催されるイベントなのですが、主催者ごとに目的が異なり、集まる人々の属性もさまざまです。

ぼくが参加したことがあるのは以下のような交流会です。

  • 異業種交流会

  • カフェ会

  • ボードゲーム交流会

  • 朝活会

「少し興味はあるけど、まだ参加したことはない」という方もおられると思います。今回は、交流会の主催もしたことのある井上が「交流会の特徴」と個人的に感じている参加する上で「気を付けた方がいいこと」をお伝えしたいと思います。
(お忙しい方はデメリットの項だけでもお読みください!)


交流会の種類

1.異業種交流会

最もスタンダードな交流会です「ビジネス交流会」や「名刺交換会」など呼び名はさまざまあります。参加しているのは個人事業主や経営者、営業のサラリーマンなど。顧客開拓や、ビジネスパートナーを見つけるために参加している方が多いです。

2.カフェ会

その名の通りカフェなどの飲食店で行われます。ランチ会などもあります。異業種交流会よりも自由な形式で、参加者には学生や専業主婦などもいます。ビジネス目的の方もいますが、趣味の仲間や友人探しに来られる方もいます。

3.ボードゲーム交流会

ボードゲームをして交流する会です。貸し会議室やレンタルスペースで行われることが多いです。趣味の集まりですが身内だけではなく、ボードゲーム初心者や興味のある人も参加可能な交流会です。

4.朝活会

朝の時間を有効活用するのが目的の会です。内容はカフェ会やウォーキングなどさまざまです。朝活仲間を探している方におすすめです。

5.ワークショップ系交流会

さまざまなワークショップを通じて交流する会です。占いやネイル、雑貨づくりなど、主催者ごとに色々な会があります。複数の主催者が集まり、合同で開催されることもあります。

交流会への参加方法

1.申し込み

交流会の情報は「こくちーず」「ジモティー」などの情報告知サイトに出ていることが多いです。ぼくは、ほぼ「こくちーず」からの応募で参加していました。

自分の参加できる地域、時間帯などで検索可能で、現在の参加予定人数や定員も確認できます。人気の交流会はすぐに参加者が埋まるので、現在の申し込み人数を見ると、参加するかどうかの判断基準になります。

開始時間のギリギリまで受け付けていることも多いので、急遽時間ができた時にも飛び入りで参加可能です。予定をびっちり埋めたい人には、もってこいですね。

2.現地集合

「こくちーず」などで参加申し込みをしたら、あとは予定の時刻に直接現地に集合します。申込完了メールは来ますが、開催日まで主催者とのやりとりなどはあまりないので、最初は不安かもしれません。事前に地図で場所の確認をしておきましょう。

開催場所は「貸し会議室」だったり「カフェやバー」だったりします。飲食店の場合、貸し切りではなく他のお客さんもいますので、お店の一角で開催していることもあります。ぱっと見て、交流会なんてやってなさそうな雰囲気のこともありますが、あきらめずに探してみてください。

3.料金

無料の交流会もありますが数は少なく、ほとんどが有料です。カフェ会などでは参加費が500円から1,000円、異業種交流会だと1,000円から3,000円くらいのところもあります。また、参加費とは別にワンドリンク注文しないといけないところもあります(カフェ会はこれが多い)

参加費は、だいたい会場の入り口で、交流会開始前に現金で払います。しっかりしている主催者だと領収書も用意してくれているので、経費計上できる立場の人は助かりますね。

料金を支払って荷物を置いたら、自己紹介カードの記入を求められます。A4サイズの紙に以下のような項目を記入していきます。

  • 名前

  • 職業や職種(何をしている人か)

  • 出身

  • 趣味

  • 参加した目的

などなど。交流会を円滑に進めるための小道具ですね。
「こんな人と出会いたい!」とか「話を聞いてみたい!」など目的がある方は、ここに記入しておくと参加者に興味をもってもらえるので、アピールしておくのがおすすめです。

4.交流開始

ここでは主に、異業種交流会やカフェ会での流れを紹介します。最初に主催者や司会者からのあいさつと、進行や注意事項の説明があります。その後は参加者の自己紹介になりますが、交流会の規模や会場の大きさ、参加人数によって流れは異なります。

「小人数の場合」
参加者が15名以下など少数の場合は、テーブルごとにグループを作って、そこでグループのメンバーに向けて順番に自己紹介をします。ひとグループの人数は5~6名くらいです。

自己紹介の後は、テーブル内でフリートークになります。主催者が参加して、話題提供をしてくれることもありますが、完全に参加者にゆだねられることもあります。

時間が経つと、グループのシャッフルが行われ、また自己紹介から始めます。主催者がテーブル移動の指示をしてくれるので、だいたい参加者全員と一度はコミュニケーションがとれるようになっています

「大人数の場合」
グループは作らず、会場内を自由に歩き回り、気になった人に直接声をかけて交流します。この形態はビジネス交流会で多いですね。会場内の至る所で名刺交換が行われます。自分から声をかけるのが苦手な方は、最初ちょっと困惑するかもしれません。

5.最後に連絡先交換

定刻になると交流会は終了です。会場によっては、次の予定が入っているので、延長することはほぼありません「まだあの人と話せていない!」という場合は急いで声をかけましょう。

多くの交流会では、参加者同士で連絡先を交換することを推奨しています。交流会をきっかけで知り合い、その後親交を深めてもらうのが交流会の目的です。最後に連絡先交換の時間を設けている交流会もあります。

交流会のメリット・デメリット

最後に交流会に参加するメリットとデメリットを、ぼくの目線からお伝えしたいと思います。

当時のぼくは「保険の営業マン・ファイナンシャルプランナー・経営者」というような肩書で交流会に参加していて、主な目的は以下の3点でした。

  1. 新規顧客開拓

  2. 紹介獲得

  3. ビジネスパートナー探し

メリット

保険の営業マンは、新規顧客から契約をもらい続けないと、事業を継続することができません。そのため、できるだけ多くの人と出会い、面談を重ね、保険の相談にこぎつけなければならないのですが、知り合い相手だとすぐに行く先がなくなってしまいます。

交流会では一度にたくさんの人と知り合うことができます。1時間で交換できる連絡先の数でいうと、交流会をこえるものはないと思います。そういう意味では非常にコスパがいいです。

また、いろいろな職種・属性の人が集まるので、自分の未知の領域の知り合いができたり、知見を得ることもできます。

あと、交流会の常連の参加者は人脈が広く、その人がお客さんになってくれなくても「そういえば、こんな知り合いいますよ」と紹介してもらえることもあります。

まとめると

  • 短時間で人脈が増やせる

  • 普段出会えない人と交流できる

  • 参加者の人脈ともつながれる

これがぼくが交流会に参加して感じたメリットです。

デメリット

当時、新規顧客を求めて交流会に参加していたぼくには、他人の事をとやかく言う筋合いはないかもしれません。

しかし、少しでも交流会に参加する方の役に立てればと思うので、正直な意見を言わせてもらおうと思います。

数々の交流会に参加して、知り合った方とも個別で面談を重ねていく中で、ぼくが気づいたのは「交流会に参加している人の多くはテイカーだ」ということです。

テイカーとは人間関係におけるギブ&テイク(あたえる&もらう)の中で、テイクをメインで行動する人のことです。

交流会に参加しているとこんな人に出会うことが多いです。

  • 自分の扱う商品、商材を買って欲しい

  • 自分も参加しているサービスに加入して欲しい

  • 自分の話を聞いて欲しい

みなさんとにかく何かしらを売りたくて、そのお客さんを探しています。自分の利益のために参加しているのです。

そして恥を忍んで言いますが、交流会に来ている人の中に売れてる(優秀な)営業マンはほぼいません。

お金を出したら人と出会えるという環境に、みんな同じような目的(何かを売りたい!)で集まっているわけです。売りたい人ばかり集まっているので、誰も買ってくれないわけです。

ぼくはグイグイいけない性格なのもありますが、営業方針として相手の問題を解決してあげて、その対価を得るというスタイルの活動していました。

例えば、交流会で知り合った方と後日アポを取って面談をします。まずは相手の話を聞いて、何か役に立てる事を探そうとしました。

ほとんどの方は自分の売りたいものの話ばかりされます。なんなら初回からパワポの資料を出してきて、がっつり営業をかけられたこともありますし、怪しげなオフィスに連れていかれたこと、自分の「師匠」「先生」にあって欲しいと、いきなり第三者を連れてくることもありました。

何度か相手のサービスを利用したり、買ったこともありますが、もちろんぼくのギブに対してテイクするだけで終わるのです。試行錯誤はしましたが、ぼくは交流会から売上につなげるのは難しく時間を浪費すると考え、すぐに撤退しました。

まとめると

  • 交流会にはテイカーが多い

  • 自分の話をしたい、商品を売りたい人がほとんど

  • ギブしても返ってこない

最後に

交流会について、その仕組みと、ぼくが参加する中で経験したこと、感じたことをまとめました。デメリットも書きましたが、あくまでぼくの立場と目的で参加した際に感じたことですので、交流会に対してあまりネガティブなイメージを持ちすぎないでいただけたらと思います。

実際、ぼくは交流会を通じて大した営業成果はあげられませんでしたが、友人やビジネスパートナーを得ることはできました。なんなら、そこで出会った人と一緒に起業しています。

ですので、ご自身の目的とあった交流会をみつけることができれば、そこで良い出会いが生まれると思います。ぜひ興味を持たれた方は、一度参加してみてください。

最後に蛇足ですが、参加するに当たっての注意点を共有して終わりにします。

  1. 参加費用によって、交流会(参加者)の質が変わる。ここで言う「質」とは真っ当なビジネスにつながるかどうかの確率をいう。安い参加費用のカフェ会よりも、高い参加費用の異業種交流会の方が参加者の質が高いことが多い。

  2. 交流会には「怪しい投資商品を売る人」や「ねずみ講関連の人」も参加している(ぼくも怪しい投資にだまされかけたことがある)

  3. 趣味の集まり(ボードゲーム会)などでも、それを隠れ蓑にあやしいビジネスをすすめてくることもある。

以上お気をつけください。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。





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