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民間資格を作る時に最初に行うべきこととは

資格の立ち上げに興味のある団体や講師の方から
良く問い合わせを頂くのが、

「資格を作る手順を教えてほしい」
ということです。

私が資格の立ち上げをご支援する際には、
6つのステップでご一緒しています。

6つのステップ

その最初のステップは「コンセプトメイク」です。

今日はその内容を具体的にご紹介します。

■コンセプトメイクとは

コンセプトメイクとは、
資格の社会的な役割や対象者などを
明確にすることです。

このコンセプトメイクは、細かく7つの
プロセスに分けられます。

(1)社会的意義・ビジョンの定義

はじめに、その資格の社会的意義やビジョンを
言語化します。

その資格がこの社会に存在する意義と、
5年後10年後、そんな風な存在になっていたいかを
定義するのです。

その社会的意義が魅力的であればあるほど、
世の中や受検対象者の共感を呼び、
資格が普及しやすくなります。

(2)活躍フィールドの定義

次に、その資格を取った方が、
どんな場所でどんな風に活躍できるのかを
明確にします。

例えば、「紅茶マイスター」であれば、
カフェでお客様の好みに合った紅茶を提案出来たり、
デパートで紅茶をギフトにされたい方に、
最適な茶葉を案内出来たり、といった具合です。

資格を取得した後の明るい未来を魅せることが
できれば、資格の魅力が大きくアップします。

(3)名称決定

資格の名称を決めます。

既に普及している資格の名称を見ると、
ある程度共通していることがわかります。

そうしたことを踏まえて、
資格の名称を検討します。

(4)競合の確認

既に世に出ている類似の資格をリサーチします。
必要に応じて差別化を検討します。

(5)STP

受講者のターゲットを決めます。
まずは受検可能性のある属性を洗い出し、
その中でニーズの強さや自身の強みなどを
踏まえてターゲットを絞ります。

(6)目標設定

初年度から3年目くらいまでの、
受検者数目標を決めます。

目標値によりマーケティング方法も変わります。

(7)試験方式の決定

資格試験の方式を検討します。

対面なのか、オンラインなのか。
筆記試験なのか、面接試験なのか、実技試験なのか。

など、資格内容と魅力付け、
実現可能性などを加味して
決定していきます。

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井上幸一郎/社会人教育プロデューサー
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