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民間資格なんて取っても意味が無いから作るのはムダ?

・質問
「民間資格なんて取っても役に立たない。」というネガティブな意見が目につきます。井上さんはどのようにお考えですか?

・回答
うちには中二の息子がいるのですが、漢字がとても苦手で、漢字の勉強も嫌いでした。

そんなあるとき、書店で漢字検定のテキストを見つけ、妻と私と息子、家族3人で漢字検定3級を目指すことにしたのです。

一人で目標もなく漢字勉強するのは苦手だった息子も、家族全員で、同じ目標に向かって勉強するのは新鮮だったようで、とても楽しんで勉強していました。

サイゼリヤで3人仲良く、黙々と勉強をした日もあります。

親としても負けられない、と私も張り切りました。

久々に勉強する漢字。

「手書きをしなくなって漢字が書けなくなった」と思い込んでいましたが、意外に書けることがわかってうれしかったり。

約3か月間、家族全員で共通の目標に取り組めて、かけがえのない、貴重な時間でした。

試験が終わって。

今、息子は以前より少し漢字が得意になり、自信もついてきたようです。

漢字の成り立ちにも興味が出たようで、国語は嫌いな科目から好きな科目になりました。

このように、資格制度は、資格そのものに免許効力や独占権などの権利が無くとも、使いようによってとても役立ちます。

逆に「資格至上主義」になって実力や経験を伴わない人が資格を取れば道が開けるとばかりに資格にすがった結果、思うようにならず、そのひがみが「資格は無意味」という論調を生んでいる側面もあるように感じます。

もちろん、制度運営側の落ち度により評判を落としている資格もあります。

資格制度、という枠組みは、教育の目的・目標を明確にし、学習者の動機形成を図るうえでとても良い仕組みだと私は思います。

主催者も、受験者も、理念や目的を明確に持ち、誠実に取り組めばよい結果が返ってくる。これが資格制度といえるのではないでしょうか。



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井上幸一郎/社会人教育プロデューサー
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