「Quantum Theory」ってゲーム知ってる?
「Quantum Theory(クウォンタムセオリー)」というTPS(サードパーソンシューティング。三人称視点でのシューティングゲーム)が約10年前に発売された。
ストーリーは
「前の大戦により、人類は壊滅的な打撃を受けた。
都市は完全に廃墟となり、生態系は崩れ、環境は回復不可能なほど汚染された。
「虚無の時代」が始まって300年・・・わずかに生き残った人類は、荒廃した大地に「コロニー」と呼ばれる共同体を作り、すこしずつその息吹を取り戻していた。
人類が消えた廃墟の中に、一つの塔がそびえていた。いつ、誰が建てたかもわからない、謎の塔。ひとりでに建ったとも言われているその塔は遠くから見ると一本の巨大な光の柱にも見え、その神秘的な姿から、不可侵の場所として畏れられていた。
—その塔は突然に危険な存在となった。
塔から流れ出した黒い物質「侵蝕」により、コロニーの建物は飲み込まれた。
人々も飲み込まれて変質し、凶暴な「インフェクテッド」となって、同じ人間を襲い始めたのだった。
壊滅的なダメージを受けたコロニーの人々は、侵蝕の脅威に対抗するため、各コロニーから義勇兵を募り、塔を破壊する為の部隊を派遣する。
遅れて塔に向かった、ある義勇兵の小隊は、一人の男と遭遇した。
黒く禍々しい銃を携え、凶暴な雰囲気をまとったこの男の登場から物語は始まる・・・(プレイステーションソフトウェアカタログから引用)」
というもの。終末世界に、突如現れた謎の塔というだけでもう面白い。なので発売当時から気になっていたのだが、結局発売から2、3年経ってから購入した。そしていつも通り数時間やって積みゲーと化してしまった。僕にはそういう癖がある。だから人生がうまくいかねえ。
後日「Quantum Theory」がクソゲーと言われていることを知り、シューターならわりとなんでも面白く感じる僕は衝撃を受けたのだが、調べた結果一番辛口と言われる海外からのレビューがこちら↓なので読んで欲しい。
「Quantum Theoryはちゃんとプレー出来るゲームだが、言える事はそれくらいだ。
これが欧米のゲーマーが望むシューターだとテクモ・コーエーが考えているなら、じっくり話し合う必要があるだろう。
退屈なステージのデザイン、酷すぎるシューティング、ストレスが溜まる即死セクションなど、どんな人間にもお勧め出来ないゲームだ。
人生は一度きりなのだから、Quantum Theoryで無駄にする時間などない。」
酷すぎる。僕がゲーム開発者だったとして、これを言われたら首を吊るだろう。これ以上のダメ出しの言い回しを、どれだけ頭を捻っても思い付く自信が無い。聖書にでも書き足しておくべき名文だと思う。もしくは既に記されており引用されただけなのかもしれない。
退屈なステージのデザインというのはまあ、2010年時点で発売したゲームなのにと考えると確かにそうかもしれない。どこかで見たことがあるし、空間に遮蔽物や柱があるだけで「一体ここは誰にとってどういう意味がある場所なのか」と思ってしまうのは確かだ。酷すぎるシューティング、これも否めない。エイム(狙いを定めること)がとにかく難しい。僕は決してエイムが得意な方ではないし、むしろ下手な方だと思うが流石にこれには同意する。
でも、少なくとも僕はタスクが少ない一本道のゲームが好きだし、現代風の世界観に中世的というかゴシック的というかそういうエッセンスをぶちこんだ雰囲気は見てて楽しい。デビルメイクライとかもそう。例え世界の全てを敵に回したとしても僕だけはこのゲームを愛そう、ということで棚の奥からディスクを掘り起こし未だ現役の初期型PS3に挿入。一度きりの、そう、一度きりの人生の、限られた時間を、僕は無駄にすることにした。「Quantum Theory―クウォンタム・セオリー―」で。
「やっぱりこのビジュアル好きだな…展開もこの先どうなっていくんだろう…真相を早く知りたい…」と思いつつゲームを進めていると「そういや同じくらいの時期にニーアなんとかってゲーム出てなかったっけ?」と。「同じく気になってはいたが買わなかったゲームが無かったか?」と。脳裏をよぎった。
気付けば僕はBOOKOFFにいたし、金欠の癖に10年前のゲームにしてはまあまあ高い方であろう「NieR:Replicant(ニーア:レプリカント)」を持ちレジ前に立っていた。
言い訳させてほしいのだけれど、僕は流行りに乗りそびれた娯楽を一つ一つ拾っていこうと思っていたところだった。NieRシリーズは「NieR:Replicant/Gestalt」「NieR:Automata」そしてつい最近ソシャゲで「NieR:re[in]carnation」がリリースされたので、今はこれに乗っとこうと、まあ単に気分ではあるがそうなった。「Quantum Theory」は流行りはしなかったから趣旨に沿わないし、本気出せば1日でクリアできるだろう。待っててくれよ、しばらくの間。必ず楽しくプレイしてやるからな。
また長々ストーリーを載せてもアレなのでざっくり説明すると、兄が妹を病気から救うために“マモノ”と呼ばれる異形と戦いながら色々する…というもの。シンプルに感じるが、どうやらマルチエンディング制だしネットに考察があったりと結構奥の深そうな物語らしい。わくわくしながら僕はPS3から「Quantum Theory」を取り出し、「NieR:Replicant」を挿入。出たよインストール…ということでしばし待機。その間Netflixの「事件現場から:セシルホテル失踪事件」でも観ようかと思ったが怖すぎて断念、普通にTwitterをいじってたらインストールも完了。さあ、10年遅れでニーアデビュー!終末世界を駆け抜けるぜ!いざ!
↑こんな感じの世界を冒険できると思っていたのだが
↑これだった。誇張は一切無い。
僕はなぜ勝手に終末世界ものだと勘違いしていたんだろう。だって「ドラッグオンドラグーン」の新宿エンドの1300年後とかの話って設定なんでしょ?そりゃ~まあ分かりやすく「世界、滅亡してまっせ」と言わんばかりの終末世界を想像するでしょう。というか買う前にPVくらい見ておけよ。勢いだけで行動するんじゃないよ。だから人生がうまくいかねえ。
ぼやく形にはなってしまったが結果めちゃくちゃ楽しめている。
「図書館でキャラと会話、妹の元に向かうことになり帰宅→妹と会話した結果、図書館にまた向かうことに」みたいな謎移動もやらされてはいるが、僕の地元熊本にある阿蘇山を彷彿とさせる大自然や、誰がいつ何のために作ったのだろうという思いを馳せることのできるダンジョン等、ロケーションが非常に良い。某「○uantum The○ry」とは大違いだ。戦闘も、剣でバケモノを叩き斬ったり魔法でぶちのめしたりとやりたい放題で楽しい。某「Q○antum Th○ory」とは大違いだ。あと、ルックス五億点、口の悪さ五億点という「狙い過ぎ!!でも好き!!」としか言えないヒロインもテンションが上がる。マジで台詞の字幕が「この化け物が!○×◇△○してやる!」みたいに表示されるのだ。
シューター以外のゲームなんて「どうぶつの森」か「デビルメイクライ」、「マリオパーティー」くらいしかやらないので、剣と魔法のファンタジー、しかもRPGなんていつ振りだろうか。どうせ僕の不器用な脳味噌では武器の強化くらいしかできないから、RPGの醍醐味というものは味わえないのかもしれないが、壮大なストーリーを存分に味わうことにする。そして多分今月中に何かしらグッズを買っていることだろう。影響受けやすいから。しかしやっぱりRPGは苦手だ。やることが多い。でも、
俺は風に乗った。みんなが起こしてくれた、風に乗った。
何度も言うがRPGは大の苦手だ、クリアしたことが無い。だから今日は少しだけ、みんなの元気玉を分けてくれ!!
ほんの一瞬だけでいい、みんなの声をくれ!!
風よ吹け!!
爆風となれ!!
ということで、ニーアを楽しく頑張ります。ではまた。