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「継続は力なり」 〜熊本城マラソンの振り返り〜
ご無沙汰しています。
どうも、いのです。
はじめに:自分がフルマラソンを走る理由
このnoteは主にサッカー観戦について書く事が多いのですが、自分はサッカー観戦以外にも趣味があります。
その中の一つが、ランニング。
かれこれ7年位は続けています。
始めた当初は健康維持と体型維持を目的に(長くても)5km走る程度だったのですが、今ではフルマラソンを走るまでになりました。
初めてフルマラソンに挑戦したのは6年前。
30歳の時に地元・宮崎で行われる青島太平洋マラソン(以下、アオタイ)に友人達と出場した事がきっかけです。
その時のネットタイムが4時間14分34秒
※ネットタイム:実際にスタートラインを出発してからの記録。正式記録(号砲が鳴ってからのタイム)はグロスタイム。
この時、ふと思いました。
「...ちょっと頑張れば、サブ4余裕じゃね?」
※サブ4:4時間以内にフルマラソンを完走する事。市民ランナーが最初に目指すタイム。
結論から言うと、この考えは大間違いでした。
この大会の後にコロナ禍が始まり、職場環境も変わった事で殆ど練習が出来ませんでした。
結果、2回目のアオタイは大撃沈(ネットタイム5時間45分19秒)。
その後は練習量を増やした状態で2回出場しましたが、いずれも4時間30分を切るのがやっと。
「サブ4到達ってこんなに難しいのか...」
それもそのはず。
サブ4を達成出来るランナーは約20%(あくまでも目安で諸説あり)。
それ相応の努力が必要なのだろうと思いました。
そのため、いつしか「サブ4を達成する」というのが目標となり、ランニングを続けるモチベーションに変わりました。
2024年の抱負(の1つ)でも「サブ4」をしっかりと挙げています。
昨年のアオタイは残念ながら仕事で参戦出来ず...
その代わり、2月16日に行われた熊本城マラソンにエントリーしました。
結論から言うと、この熊本城マラソンで初めてサブ4を達成する事が出来ました!
今回は熊本城マラソンの振り返りと自分の備忘録も兼ねて、サブ4達成に向けて取り組んだ事を書き記そうと思います。
練習開始
これまでの練習量を振り返ると...
・週3〜4日のランニング
・1ヶ月の走行距離は大体80〜100km
・1回に走る距離も長くて10km程度
・ロング走はレース1ヶ月半前に30km走を1回
シンプルに練習量が不足していると感じました。
熊本城マラソンの抽選結果が出たのが10月半ば。
そして、10月末にはハーフマラソンの大会に出場。
この時のタイムが1時間47分21秒。
このハーフマラソンが終わってから、少しずつ練習量を増やしていきました。
練習量の目安として
・週5日はランニングする。
・5km走2回、10km走2回。
・残り1回はロング走(20km目安)か愛宕山(地元にある激坂ロード)を走る。
・1ヶ月の走行距離200km。
これらの数値を設定しました。
走るコースもアップダウンの激しい農道を走る等、工夫する事にしました。
愛宕山ランも、これまでより頻度を増やす事にしてみました(完走出来るとは言わない)。
練習を始めて2週間は順調にトレーニングを続ける事が出来ていました。
負傷は突然に...
11月中旬のランニング中、右の腿裏が痺れる感覚がありました。
立ち止まりストレッチをすると一旦は治まる。
しかし走り出すと再燃する...
そんな状態を繰り返していました。
自宅に戻り腿裏を触ると、明らかに腫れていたので、翌日病院を受診しました。
この度、いのさんの負傷についてお知らせします。#市民ランナー#ラン活 pic.twitter.com/kqFuaZFxBT
— いのさん (@IINOTTY0824) November 21, 2024
簡単に言うと、軽い肉離れを起こしていました。
当初は最低でも2週間は運動禁止。
熊本城マラソンも「走るのは勧められない」とまで言われました。
言われた瞬間は「オワタ\(^o^)/」と思いましたが、続けてこの様に言いました。
「でも、ダメと言っても走るんでしょ?」
...よく分かっていらっしゃる。←
結果、最初の2週間はウォーキングのみ(但し、患部の処置は欠かさず行う事)。
残り2週間は腿裏の具合でリハビリメニューを考案してもらえる事になりました。
最初の2週間は40分のウォーキングを平日は1回(夕)、休日は2回(朝・夕)行う事にしました。
この、完全に走る事を封じられた2週間...
・体力が落ちるのではないか
・タイムが遅くなってしまうのではないか
・足の筋力が落ちてしまうのではないか
これらの不安に苛まれました。
ただ、そこは足の回復が最優先。
走りたい気持ちをぐっと堪えてウォーキングに努めました。
幸いな事に、2週間後の診察では痛みもほぼ無くなったため、後半の2週間は軽めのジョギングを1日置きに行う事に。
そして12月中旬からはトレーニングを再開する運びとなりました。
ランニングが「楽しい」
トレーニング再開後は、概ね以下のサイクルでランニングを続けてきました。
月曜:オフ
火曜:5kmジョグ
水曜:インターバル(4分/1kmペースで500m×10本)
木曜:10kmラン(比較的平坦な道)
金曜:10kmラン(アップダウン多い農道)
土曜:オフ
日曜:ロングラン(20〜30km) or 愛宕山ラン
天候や仕事(残業)で多少は変動しますが、概ねこのサイクルでトレーニングを続けていきました。
その結果、目に見えてタイムが速くなりました。
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平均ペースで約30秒の短縮。
調子の良い時には1km4分40秒台のペースで走れる様になりました。
目に見えてタイムが速くなった事で、自分の中である変化が生じました。
それは、「ランニングが楽しい」と感じる様になった事です。
ランニングは、続けてきた成果がタイムにはっきりと現れます。
1月に入ってからは特に、自分でも速く走れている事を実感していました。
継続したトレーニングで走力が上がり、ロングランも(以前と比べて)難なくこなせる様になった事で、ランニングを「楽しい」と感じる様になりました。
熊本城マラソン前日
1月は目標としていた月間200kmを達成。
後は回復に努めるだけ...だったのですが、2週間前に副鼻腔炎が暴れ出しました。
そのため、2週間前は殆どランニングが出来なかったのですが、結果として筋肉の疲労は抜けました。
服薬と休養に努め、何とか副鼻腔炎を治し、最後の調整を終えて熊本城マラソン前日を迎えました。
エントリー完了!
— いのさん (@IINOTTY0824) February 15, 2025
ぶち上がってきた!!!
目標タイムに捉われず、楽しんで完走する気持ちを大事にして走ってきます!!!#ラン活#市民ランナー#熊本城マラソン pic.twitter.com/hGmxhaRCm7
熊本城マラソンは事前受付が必要なので、前日にEXPO会場で受付を済ませました。
個人的に驚いたのが、記念品の多さ。
Tシャツだけでなく、レース前に着用する防寒着やスマホ対応手袋、お味噌汁(試供品)、某バーガーチェーンの無料引換券等、参加者へのおもてなしが手厚い様に感じました。
フォトブースでは、タイムボードに自分の目標タイムを載せて写真を撮ってもらえます。
ここで設定したタイムは3時間40分。
「サブ4を目標にしていたら、いつまでもサブ4達成出来ないのでは」と思っていたので、強気のタイム設定にしました。後になって「3時間59分59秒にすれば良かったかな...」と思ったのはここだけの話。
また、EXPO会場ではスポンサー企業のブースや他のマラソン大会のPR、補給食やサプリメントの販売等、様々な催しが開かれていました。
個人的には、EXPO会場のある大会に参加したのが初めてだったので、その光景が凄く新鮮でした。
また、EXPO会場の盛り上がりを見て、翌日のフルマラソンに向けて一気にテンションが上がりました。
熊本城マラソン当日
迎えた熊本城マラソン当日。
事前の天気予報では雨でしたが、当日は雨が止み悪天候でのレースは避けられました。
めっちゃ勇気を貰えた。
— いのさん (@IINOTTY0824) February 15, 2025
けん玉さん、ありがとうございます!
3時間40分遊んできます!#ラン活#市民ランナー#熊本城マラソン#けん玉ランナー pic.twitter.com/KuWxJ7DLgR
YouTuberのけん玉ランナーさん(以下、けん玉さん)にもお会いする事が出来ました。
密かにけん玉さんの動画視聴者(けん者)なので、円陣にも参加出来た事は凄く嬉しかったです。
けん玉さんから凄く勇気を貰った所で、レースの準備に入ります。
補給食の摂取。
入念なストレッチ。
記念品で貰った防寒着で身体を温める。
レース前は何気にする事が多いです。
特に気をつけないといけないのがトイレ。
レース中のトイレは大幅なタイムロスに繋がるので、スタートブロックに入る前に必ず済ませる必要があります(大真面目な話)。
スタートブロックに入ってからは、ひたすら音楽を聴いてモチベーションを上げます。
そしていよいよ、フルマラソンがスタートします。
スタート〜15km:大誤算の連続
あれだけ入念な準備をしたにも関わらず、スタート直前に猛烈な尿意に襲われました。←
当日寒かったからね、仕方ないね(おい)。
とは言え、初っ端からトイレに行くとスタート時の混雑を抜け出せなくなるので、とりあえず5kmまでは粘りました。
トイレを済ませた後、遅れを挽回しようと飛ばし気味になった事で、2つ目の誤算が起きます。
12km付近で右膝に激痛が走りました。
「何で今!?このタイミングで!?!?」
若干混乱しながらも、何とか足を前に進めました。
「このまま走り進める事で、右膝が今までより早く死んでしまうのではないか...」
そんな不安に襲われた所で、一つのターニングポイントを迎えました。
それは、2回目のトイレ。←
ここで少し足を休められた事、また忍ばせていたエアーサロンパスで回復出来た事が、この後のレースに繋がりました。
15km〜中間地点:覚悟を決める
レースに戻りましたが、右膝痛がいつ再発するか分からないまま走る事に、正直不安はありました。
ただ、ここで覚悟を決めました。
腹を括って、次の4点だけを考えながら走る事にしました。
①とにかく熊本城マラソンを「楽しむ」。
②辛くなっても「笑顔」で乗り切る。
③とにかく立ち止まらない。
④焦らず、自分のペースを崩さない。
起こった事は今更変えられない。
だったら今の状況でのベストを尽くそう。
そう思った時に出来る事が、この4点でした。
ただ、フォームは少し意識しました。
痛い所は分かっているので、とにかく膝に負担をかけないフォームを探りながら足を進めました。
結果として、これが功を奏しました。
右膝の痛みは多少あるものの、オーバーペースになり過ぎる事もなく走る事が出来たため、これ以上悪化する事はありませんでした。
迎えた中間地点。
通過タイムは1時間55分38秒。
一瞬「あれ?そんなに余裕ない?」と思いました。
ですが、仮にここから6分/kmのペースまで落ちたとしてもプラス2時間。
練習では4分45秒/kmで走れていた事を考えれば、時間的にも体力的にも十分な余裕が確保出来ていたのです。
その事に気付いてからは、精神的にだいぶ余裕を持って走る事が出来ました。
中間地点〜30km:「自信」が「確信」に変わる時
とは言え、やはり後半は疲労が溜まり失速してしまうのがフルマラソン。
終盤に少しでも余力を残すため、飛ばし過ぎずイーブンペースで走る事を意識しながら走りました。
中間地点を過ぎてからは、1km5分〜5分9秒ペースを維持して走る事が出来ていました。
30kmを目前にして、ある変化を感じます。
「まだまだ走る余力が残っていた」のです。
今までであれば、25km過ぎた辺りで歩く区間が出てきていました。
ですが、今回は立ち止まる事なく、何なら快適に足を進める事が出来ていたのです。
ここでようやく、自分の走力が上がっている事を確信しました。
それまでも「練習してきたから大丈夫!」と自信を持って走っていました。
その「自信」が「確信」に変わった事で、フルマラソンが更に「楽しい」と感じる様になりました。
今思えば、ここでランナーズハイに入っていたんだと思います。
こうしてポジティブな気持ちを持ったまま、ラスト10kmに差し掛かりました。
30km〜フィニッシュ:「30kmの壁」を乗り越えた先の景色
「30kmの壁」
フルマラソンを走った事がある方なら、一度は聞いた事があるこの言葉。
30kmを過ぎた辺りで一気に失速するランナーが多い事から生まれた言葉です。
ですが、今回はこの壁を難なく乗り越える事が出来ました。
上述の通り、自信が確信に変わり、半ばランナーズハイの状態で30kmを迎えました。
その結果、ラスト10kmは4分50秒台/kmペースで走る事が出来ました。
無我夢中で走り抜いた結果、恐らく150人位は抜かしたんじゃないかと思います。
35km通過が3時間6分10秒。
この辺りでサブ4を確信。
ここからは「1秒でも速くゴールする」事を意識して走りました。
40km通過が3時間31分5秒。
そして最後の難関、熊本城の登り坂を迎えます。
その距離、約2km。
ですが、その登り坂も「愛宕山に比べれば余裕!」と思い込んで駆け抜けました。
ここでのペースが4分49秒/km。
今思えば狂ってる。←
フィニッシュ地点:手を伸ばして また叫んで 掴んだ夢
フィニッシュの瞬間は思わずガッツポーズしてしまいました。
この時点では正確なタイムは分かりません。
ですが、はっきりと3時間40分台を示していた事は分かりました。
フィニッシュ地点ではカメラマンの方とグータッチしたりする等、喜びを爆発させました。
一頻り喜び、記念メダルやフィニッシャータオル、景品(翼を授ける飲み物とゼリー)を受け取り、ようやく一息つきました。
その瞬間、急に涙が溢れ出ました。
涙が止まらず、嗚咽を上げて泣いていました。側から見たらヤバい奴だったと思います。
何で急に涙が出たのかは分かりません。
ただ、色んな感情が入り混じった事は分かります。
11月にケガをした時はサブ4達成なんて考えられなかったですし、何なら2週間前に副鼻腔炎を発症した時はDNSも考えました。
※DNS:何らかの理由でレース前に棄権する事、
途中棄権はDNF。
レース中もアクシデントに見舞われたり、色んな想定外がありました。
そんな中で達成したサブ4。
自分にとっては悲願だったので、より一層喜びを感じました。
色んな感情が入り混じった結果、涙が止まらなかったんだと思います。
一頻り泣いて、ようやく達成感が湧きました。
そして、その達成感に浸りながら改めて感じた事があります。
「継続は力なり」
練習を重ねて来たからこそ、当日力を発揮できたのだと思います。
自分の座右の銘でもあるこの言葉が持つその意味を、改めて実感した42.195kmでした。
終わりに:サブ4到達のその先へ
グロスで3時間41分48秒
— いのさん (@IINOTTY0824) February 16, 2025
ネットで3時間38分14秒
最高に楽しい42.195kmでした!
そして初のサブ4、をすっ飛ばしてサブ3.75!!!
熊本の皆様の応援が力になりました!
本当にありがとうございました!#ラン活#市民ランナー#熊本城マラソン
次の目標は、サブ3.5! pic.twitter.com/MajOIevXa5
上述のツイートにも書いていますが、最終的な記録は3時間38分14秒(ネットタイム)。
ネットタイムとは言え、前日に設定した3時間40分を超える記録を残す事が出来ました!
初めてのサブ4でしたが、サブ4を通り越してサブ3.75(3時間45分切り)を達成出来るとは思っていませんでした。
先述した通り、練習を重ねた結果だとは思いますが、それはあくまでも要因の1つ。
それ以上に、熊本城マラソンは街全体で応援してくれているというのを感じました。
・途切れない声援
・豊富なエイド
・大会前後のブースの盛り上がり
特に、沿道の方の声援は凄く力になりました。
これがサブ4を達成出来た1番の要因だと思います。
熊本の皆様、熊本城マラソンに携わった方々、本当にありがとうございました。
この場を借りてお礼を申し上げます。
さて、冒頭にも書きましたが、2024年にたてた抱負の1つである「サブ4」は達成しました!
個人的には「サブ4を達成したら、燃え尽きてしまうのでは...」とも思っていました。←
ただ、実際の所全然そんな事はなく、次の目標に向けてランニングを続けたいなと思います。
なので、新年の抱負もアップデートしました。←
次の目標は、サブ3.5(3時間30分切り)!
何年かかるかは分かりませんが、身体が元気な内には達成してみせます!
ただ、それ以上に「記録に捉われる事なく、全力で楽しむ」事を大事にしていきたいです。
これは先述したけん玉さんの考え方にかなり影響を受けています。
ランニングに限った話ではないですが、自分が楽しめなければただ苦痛だけだと思うんですよね。
だからこそ、「楽しむ心」だけはいつまでも忘れない様にしていきたいです。
次は3月15日、地元で行われるトレイルランに出る予定です。
トレイルランは初挑戦なので、一先ず完走出来るように、少しずつ練習を再開していきます!
またランニングやマラソンの事も、少しずつnoteにアップしようと思うので、興味がある方は「スキ」をお願いします。←
それでは今回はこの辺で!
また気が向いた時にアップします!