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DesignOps 入社から6ヶ月間の取り組み

はじめまして!
DesignOpsのイノツメです。

2024年3月、ナレッジワークに入社しました。
入社後はデザイン組織向けに施策を実施し、その後は主に採用活動を担当
しています。

まだ道半ばですが、私が入社した後の変化として、社内サーベイは改善傾向(4.03→4.39)、ResearchOpsやDesignOpsの募集も開始できました!
(※ 2024年度のResearchOps採用は定員に達しました)

本記事では、デザインプログラムマネージャー、DesignOps担当者が入社後にどのような活動をするのか時系列でご紹介します。組織づくりに興味がある方、ナレッジワークに興味がある方、ぜひご覧ください!

対象読者

  • デザインプログラムマネージャー、DesignOps担当者

  • ナレッジワークのデザイン組織の要素を知りたい方

  • ナレッジワークの選考に入ろうか迷っているデザイナー


2024年3月 デザイン組織の課題把握

まずは会社情報のキャッチアップを行う

入社直後はデザイナーの業務を把握したり、社内資料を読み漁ったりと会社理解を深めました。戦略、プロセス、様々なノウハウが体系化されていて、「しっかりナレッジマネジメントしてる!」と感心したことを覚えています。

デザイン組織内とデザイン組織外から課題を理解する

その後、デザイン組織の課題を把握するため、デザイナー全員でワークショップを実施しました。ワークショップで集まった情報をもとにデザイナー以外の職種にも話を伺います。デザイン組織内とデザイン組織外の両方の視点を通して、デザイン組織の課題と対策の精度を上げていきました。

採用イベントを一緒に企画してくれる企業を募集する

デザイン界隈でナレッジワークに対する認知が低いように感じたため、採用イベントの企画を始めました。Xで一緒に採用イベントを開催してくれる企業を募集したところ、沢山の方から反応をいただき、結果として6か月間で4件の採用イベントを開催することできました🙏

2024年4月 デザイン組織向けの施策を全社に発表

デザイン組織向け施策を全社に発表する

3月に整理したデザイン組織の課題と対策をまとめ、3ヶ月に一度開催される全社会『Quarterly Session』で方針と施策を発表しました。その後、5月末まではデザイン組織向けの施策が運用できるように準備や調整を進めました。

👇 実施した組織施策

  • デザイナーの役割定義を進めるため、デザイン組織のミッションを整備する

  • 若手デザイナーを支援するため、師弟制度を導入する

  • 社内の期待値すり合わせのため、デザインの品質基準を策定する

  • アイデア発散を行うため、デザイナー全員でデザインする時間を設ける

  • 業務とキャリアの接続を促進するため、キャリアコーチングを実施する

古巣マネーフォワードのイベントに登壇

組織施策の立ち上げを行いながら、前職マネーフォワードのイベントに登壇しました。本イベントを通して、関係者との合意形成や長期施策の取り組み方のような広義のデザインについての理解を深めることができました。イベントレポートは、こちらをご覧ください。

2024年5月 チームの雰囲気が良くなる

組織施策の効果が徐々に現れる

デザイン組織向けの施策を開始してから1ヶ月、デザイナーやPdMからポジティブな声が聞こえ始めます。

👇 組織施策による変化の一例

  • デザイン組織ミッションの整備を通して、デザイナーの役割検討が進み、ミッションを自分ごと化できるようになる

  • 師弟制度を通じて、若手デザイナーの仕事に関する不安が軽減される

  • デザインの品質基準を策定したことで、デザイナーとPdMの成果物に対する期待値のすり合わせが取りやすくなる

  • デザイナー全員でアイデアを広げる時間を通して、チームビルディングが進む

  • キャリアコーチングを通して、日々の業務とキャリアの接続が進む

デザイナーから好評だった施策は師弟制度

師弟制度とは、シニアデザイナーが若手デザイナーに対して助言や指導を行い、成長を支援する制度です。若手デザイナーはシニアデザイナーの助言を受けながら、デザインや仕事の進め方などに関するアドバイスを得ることができます。メンターシップ制度とも言われます。シニアデザイナーと若手デザイナーがペアで動くことが増えたため、デザイナー間の心理的な距離も近くなりました。

2024年6月 オンボーディング/デザイナー全員で組織施策を改善

オンボーディングを実施

コタロックさんが入社しました🎉
信頼関係づくりの一環としてデザインチーム内でドラッカー風エクササイズを実施しました。互いの期待値を伝え合うことで仕事がしやすい環境づくりを目指しました。

ドラッカー風エクササイズとは?
チームビルディングの手法です。幾つかの質問に全員が答えることで、相互理解の促進と期待値のすり合わせを行える効果があります。新メンバーを迎える時やプロジェクトの開始時に効果的だと言われています。

デザイナー全員で組織施策を改善

デザイナー全員で4月から実施していた組織施策の振り返りを行い、次の四半期に向けた改善に繋げます。

👇 組織施策の改善内容

  • デザイナーの役割定義を進めるため、デザイン組織のミッションを整備する

    • ✅ 開発完了

  • 若手デザイナーを支援するため、師弟制度を導入する

    • ✅ 継続実施が決定

  • 社内の期待値すり合わせのため、デザインの品質基準を策定する

    • ✅ 精度を高めるための改善を行う

  • アイデア発散を行うため、デザイナー全員でデザインする時間を設ける

    • ✅ 本施策を終了し、別の会議体に更新

  • 業務とキャリアの接続を促進するため、キャリアコーチングを実施する

    • ✅ 継続実施が決定

事業に貢献するデザイナーの在り方について学びを深める

ログラス、Nstock、Cloudbaseと採用イベントを開催しました。高瀬さん、ウエタニさん、成塚さんとの経験談を伺い、事業に貢献するデザイナーの在り方を内省する機会に繋がりました。

単なるUIデザインの良し悪しを超え、事業の本質を捉え、組織を動かすことのできるデザイナーとはどういった存在なのか。 デザインスキルだけでなく、様々なスキルが必要になることに気づきました。

2024年7月 採用活動に軸足を移す

採用活動に軸足を移す

組織施策が安定してきたため、採用活動に重点を置き始めます。採用活動を始めた最初の1ヶ月はかなり手探り状態でした。外部のデザインイベントに出かけたり、YouTrustからスカウトを送ったりと色々なトライ&エラーを繰り返しました。外部のデザインイベントに出かけた時に、自分は人見知りであったことを思い出して、なかなか周りの人に話しかけることができませんでした。またイベントからの帰り道、緊張と疲労で倒れそうになりました。YouTrustからのスカウトもうまくいきませんでした。これらの課題に一つずつ向き合い、少しずつ行動を改善することで採用活動を安定させていきます。

ResearchOpsの採用開始

ResearchOpsの求人を公開しました。ResearchOpsはユーザーリサーチの品質向上とプロセスの改善を推進する役割です。なぜResearchOps職の採用を始めたかについては別の機会にご紹介させてください。
(採用予定数に達したため、2024年度は募集を停止しました。2025年以降、募集を再開する可能性があります。ご興味ある方はXのフォローをお願いします🙏)

デザイン組織を超えたチームビルディング

プロダクトチーム向けにドラッカー風エクササイズを実施しました。職種を超えて期待値をすり合わせる機会を設けることでコラボレーションしやすい環境づくりを目指しました。

2024年8月 スキルマップをもとに勉強会を企画

一緒に採用活動してくれる仲間を見つける

採用活動を推進する上で、私のスカウトに関する経験や時間が足りないことがボトルネックだという考えに辿り着きました。そのため、知人の優秀なリクルーターに採用活動の支援をしていただくことにしました。

スキルアップのため勉強会を企画する

デザイナー向けのスキルマップを作成し、全デザイナーのスキルを把握しました。その後、不足するスキルを整理して勉強会の企画に繋げます。勉強会の形式は、参加者が課題書籍を読み、その内容について意見や質問を行っています。初回の課題図書はIA100、2回目はオブジェクト指向UIデザインです。

山手線の停止とデザインリーダーの壮絶な失敗

『DX DESIGN DIALOGUE #02 デザインリーダー達の失敗談から学ぶ、デザイン組織の作り方』に登壇しました。開催時間の直前に山手線が台風で止まりました。移動手段が制限される中でも40名以上の人たちが参加してくれたことに感激したことを覚えています。この場で詳細は書けないのですが、デザインリーダーたちが赤裸々な失敗談を語ってくれたことで会場は大いに盛り上がりました。

『デザイン』をテーマにした初めての自社イベントを開催

『Encraft #17 マルチプロダクトを推進するデザイナーの役割』というテーマで、複数のプロダクトを運営するLINEヤフーの小林さんとマネーフォワードの古長さんを招き、自社イベントを開催しました。各社のマルチプロダクト戦略、デザイン組織と役割分担、一貫性を担保する仕組みなどについてディスカッション形式で発表しました。ナレッジワークは、これからコンパウンド戦略を本格的に推進していくフェーズなので大変勉強になる内容でした。イベントレポートはこちらをご覧ください。

さいごに

今回は、DesignOps担当者が入社から6ヶ月間、何をしていたのかを時系列でご紹介しました。個人的には、その時々に必要なことを推進することが私なりのDesignOpsだと考えています。これを書いている今もまた違う役割に挑戦しています!

本記事を通して、ナレッジワークのデザインについて少しでも知っていただけると嬉しいです。

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まだまだやりたいことが沢山ありますが、デザイナーが足りません!
ナレッジワークでは、プロダクトデザイナーコミュニケーションデザイナーDesignOps、様々なデザイナーを募集しています。
より良いデザインを追求したい方、カジュアル面談でお話できるのを楽しみにしています👋

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イノツメ タケシ / DesignOps / デザインプログラムマネージャー
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