いのたろう

薬剤師です。自分のメモ代わり。間違った内容・追加の内容があればどんどん意見して欲しいです。

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最近の記事

薬とお金

お久しぶりです。 2023年最初の投稿です。 ここ数年、日本で投資に関する話題を見かける機会が増えましたよね。ふるさと納税、積み立てNISA、iDeCoなどなど。積み立てNISAに関しては2024年から新NISA制度が始まるようですし、岸田首相が「貯蓄から投資へシフト」「資産所得倍増プラン」など言っていますよね。 首相の発言に影響されたわけではないですが、僕は昨年末から年始にかけて何冊かお金に関する書籍を読みましたので、それらを紹介していきたいと思います。 1.薬剤師に

    • 消化性潰瘍

      こんにちは、いのたろうです。 今回は消化性潰瘍について勉強していきましょう。 1.消化性潰瘍の病態生理消化性潰瘍とは、胃や十二指腸に生じるびらんで、胃酸やペプシンなどの攻撃因子と粘液、プロスタグランジンなどの防御因子の不均衡によりもたらされ、原因はNSAIDsの投与、アルコール、喫煙、ストレスなどがあげられます。患者は、心窩部痛、胸やけ、げっぷ、腹部膨満感、悪心・嘔吐などを自覚症状として訴えますが、消化管出血が起こるまで無症状の患者もいます。胃潰瘍は食後に痛みを感じることが

      • 株トレ

        こんにちは、いのたろうです。 今日は最近読み終わった本の紹介です。 勉強の投稿は間違った内容を投稿しないように頑張るのでなかなか投稿できませんが、読んだ本の感想は思ったことを発信するだけなので楽ちんです(笑) 今回紹介する本はこれです! 2000億円超を運用した伝説のファンドマネジャーの 株トレ――世界一楽しい「一問一答」株の教科書 この本との出会いはネット記事です。 通勤時間にスマホでYahoo!を見ていたらこの記事を見つけました。投資を勉強し始めたばかりの僕はふ

        • 日病薬病院薬学認定薬剤師

          お疲れ様です。いのたろうです。 本日は勉強というよりは今年の目標を勝手に宣言する回です! さて、皆さんは1度はがん専門薬剤師、感染症専門薬剤師、精神科専門薬剤師、などなどになってやるぞ!と思ったことがあると思います。ありますよね??? 僕も学生の頃はがん専門薬剤師って響きがカッコいいと思い、がんセンターなどの募集要項を調べた時もありました。 社会人になってよくよく専門・認定薬剤師の要件を見ると、なんと、日病薬病院薬学認定薬剤師という認定薬剤師を取らないと専門薬剤師になれな

          お金の勉強

          こんばんは、いのたろうです。 昨今は至るところで積み立てNISA、iDeCo、個別株、米国株などなどお金・投資に関する本やネットニュースを見かけるようになりました。僕も投資なんてギャンブルだろ?現金が1番だ!と思っていましたが、どうやらその考え方は間違っていたようで勉強をはじめてみました。 本日は昨年末くらいから読み始めたお金の本を紹介していきたいと思います。 1.今さら聞けないお金の超基本この本は僕が社会人1年目に買って2年以上積読として放置されていた本です。基本的な

          お金の勉強

          ラツーダ錠

          お久しぶりです。 しばらくやる気がなくてサボっていましたが、再開しようと思います。 今回は最近よく見かけるラツーダ錠(ルラシドン)です。 まずは簡単に概要から 医薬品名:ラツーダ®錠20mg、40mg、60mg、80mg 一般名:ルラシドン塩酸塩 薬価基準収載日:2020年5月20日 効能・効果:統合失調症、双極性障害におけるうつ症状の改善 用法用量: ①統合失調症:通常、成人にはルラシドン塩酸塩として40mgを1日1回食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する

          ラツーダ錠

          PISCS

          いのたろうです! 今日は薬物相互作用について一緒にお勉強していきましょう。 本日はTwitterでもちらほら見かけるPISCSという添付文書などの相互作用情報を補足するための評価方法についてです。 僕は薬剤師といえば薬の専門家、薬といえば薬理!!と思っていました。 しかし、PISCSに出会い薬物動態について勉強していくと 薬剤師といえば薬物動態でしょ!!!になりました。単純ですよね、はい。 医学部でも薬理は学びます。なんなら僕の知る薬理学者は医学部出身の先生も多いで

          便秘に用いる漢方薬

          お久しぶりです。 最近は調剤室を回せるようになってきて、実際は知識は全然ないけど仕事ができていると勘違いしているいのたろうです。 さて、本日はカルテを閲覧していて便秘に対して服用していると記載があった漢方が「ダレデスカ...??」状態でしたので、そのあたりをまとめてみようかなと思い記事を書くことにしました。 では一緒に勉強していきましょう!! まず便秘の定義から復習していきましょう。 定義自体はいくつもありますが、日本内科学会は「3日以上排便がない状態、または毎日排便

          便秘に用いる漢方薬

          フェントステープ

          お久しぶりです。 最近はやる気が低迷しており勉強は捗っておりません。 久しぶりの投稿をしたいと思います。 内容は以前ツイートしたものに追加情報を足したものです。 ツイッターは文字数制限があるので簡潔にしか書けませんが、今回はもう少し詳しく紹介していきたいと思います。 まずは添付文書の適応を紹介します。 昔の添付文書のデータはないので比較はできませんが、今までは癌性疼痛に対しても他のオピオイドからの切り替えでしか使用することができませんでした。 しかし2020年6月

          フェントステープ

          ニフェジピンの剤形の比較

          こんばんは。 最近ニフェジピンの頓用の処方を見かけたので薬物動態について調べてみました。 先発品であるアダラートで比較していきます。 まずアダラートカプセルから。 インタビューフォームの薬物動態の記載は以下のようになります。 続いてL錠です。1日2回服用する徐放錠です。 最後にCR錠です。1日1回の徐放錠となります。 ではなぜ今回、薬物動態を調べることにしたのかというと、頓用で用いる際はどれがよいのか気になったからなのです。 薬物動態は専門ではないので詳しくはな

          ニフェジピンの剤形の比較

          緩和領域における漢方薬

          お久しぶりです。 本日は緩和領域での漢方薬について、その中でも六君子湯に焦点を当てて勉強していきたいと思います。 オピオイド製剤の処方により、便秘、悪心。嘔吐、食思不振、眠気、せん妄、口腔乾燥などの副作用が現れます。 その中でも食思不振に対して六君子湯が用いられます。 六君子湯は科学的エビデンスが得られている漢方薬の1つであり、簡単に作用を説明すると、末梢組織で唯一食思亢進作用をもつホルモンである「グレリン」の分泌を増やすなどして、グレリンシグナルを高めることにより食思増

          緩和領域における漢方薬

          糖尿病治療薬その1

          こんにちは。 今日は糖尿病治療薬について勉強していきます。 その1ということでSU剤について勉強していきます。 糖尿病については割愛してさっそく薬について勉強していきます。 SU剤はスルホニル尿素(Sulfonylurea)剤の略称であり、膵β細胞にあるSU受容体と結合し、アデノシン三リン酸(ATP)感受性Kチャネルを閉鎖して、β細胞膜の脱分極を来たし、電位依存性Caチャネルより細胞外Caが流入してインスリン分泌を起こします。 つまり、内因性のインスリン分泌能がある人にし

          糖尿病治療薬その1

          大建中湯(2)

          こんにちは。土日は一歩も自宅から出ない医療従事者の鑑のいのたろうです。 本日は昨日に引き続き大建中湯について勉強していきましょう。 大建中湯は漢方の中でも構成生薬が少なめで僕が構成生薬を暗唱できる唯一の漢方です。組成は1日量15g中に日局カンキョウ5g、日局ニンジン3g、日局サンショウ2gの割合の混合生薬の乾燥エキス1.25gと日局コウイ10gを含有しています。若干理解しにくい表記となりましたが、カンキョウ:ニンジン:コウイが5:3:2で含有している乾燥エキスが1.25gと

          大建中湯(2)

          大建中湯

          こんばんは。 今日は気分がノッているので連続投稿。 テーマは大建中湯!! 5秒で終わります。 皆さん、疑問に思ったことありません?? なんで大建中湯って1回2包なの?と 今回はここを勉強します。勉強というほどではないけど。 ほどんどの漢方は7.5g/dayであり、1回1包です。 しかし、大建中湯は15g/dayであり、1回2包です。 意味わからん!!統一せい!!と思いますよね。大建中湯って1回1包の処方もよく見かけますし、もう1回1包でよくね?と思います。 ち

          マクロライド系薬

          お久しぶりです。 最近は世の中が世の中なので休みの日は自宅に引きこもっております。 本日はマクロライド系抗菌薬について勉強していこうと思います。 マクロライド系抗菌薬は細菌のタンパク質合成を阻害することによって細菌の増殖を抑える薬です。同じ機序の抗菌薬としては、アミノグリコシド系抗菌薬やテトラサイクリン系抗菌薬などがあります。厳密には同じではないですが、タンパク質合成阻害という点では同じです。国試じゃないので細かくはやりません。 マクロライド系の薬を具体的に挙げると、エリ

          マクロライド系薬

          プロテアーゼ阻害剤

          おはようございます。 昨今の日本、いや世界ではコロナウイルスが流行っていますね。 いつか自身も罹患するのではないかと震えながら働いています。 そこで今日は、抗HIV治療薬の中でも相互作用が多いプロテアーゼ阻害剤について勉強したいと思います。 え?コロナウイルスじゃないのかよって?コロナウイルスなんて大学で習った記憶ないので今日はプロテアーゼ阻害剤です。 まず初めにHIV感染症について少し勉強しましょう。どの薬も勉強する前にそもそも適応の疾患でどんな疾患なのか把握すること

          プロテアーゼ阻害剤