猟師に見られたい新米猟師



メルカリで見つけた狩猟ベスト

狩猟を始めるうえで揃えておきたい狩猟服。特に決まりはないのだが、夫は形から入るタイプなので、どうせならカッコイイ狩猟ファッションで挑みたい!という気持ちを持っていた。しかし、本格的な狩猟服は、お値段がそれないに高いため、フリマアプリでお馴染みのメルカリを利用した。

メルカリには、実にニッチなアイテムも出品されている。夫が見つけ出したのは、オレンジ色のハンターベスト

実は、このベストを購入した時、夫は狩猟試験前だったので、実際には猟師にすらなっていなかったのだが、ザ・猟師な出で立ちに見えるオレンジ色のベストを買う事で、試験へのモチベーションを上げていた。

オレンジ色のベストを選ぶ理由

猟師のベストには、カモフラージュになるナチュラルな色合いもあるが、やはり山に入って狩猟をするなら、わな猟とは言え、オレンジ色を選ぶのが良い。

なぜなら、山には銃猟者がいるので、わな猟者は誤射されないようにしなければいけない。猟期の山はバンバン銃声が鳴る。近くで鳴ると心の中で「私はイノシシではありません。撃たないでください。」と願うほどビビる。

だから、せめて自ら派手な服を着て、誤射されないよう気を付けるしかないのだ。

それから、猟友会で支給されるベストもオレンジ色なので、この色を着用すると、周囲の人が猟師と認識してくれる。

オレンジベストは猟師に見える

猟師らしく見せるメリット

当初、夫が猟師らしい本格的な恰好をしている事に、私はなんとなく恥ずかしさを感じていた。だが、この猟師らしく見せる格好というのは、いざという時に役に立った。

私たちが猟場とする場所は、いわゆる里山で近くには住宅がある。付近に車を止めて山へ入り、度々見回りのためにウロチョロする。そして、時にナイフやバット等の物騒な武器を持って出歩くため、この猟師らしいオレンジ色のベストを着ていなければ、ただの怪しい奴なのである。

実際、バットを持って山添いの公道を歩いていた時、サイクリングをしているおじさんに「野球でもやるのか?」と揶揄された。実際、野球をやる場所ではない事は、わかりきっているわけで、おじさんからしたら怪しいやつめ・・・といった感じで声を掛けたのだろう。

猟師に見せることは周囲への安心感に繋がるので、それっぽい恰好をすれば、誤解される機会が減る。

猟師に見えるベスト

機能的で便利なベスト

猟師用の本格的なベストは、とにかく使い勝手が良い。鬼太郎のちゃんちゃんこのように、ウエスト部分が紐の作りになっているのだが、ここにナイフを掛けておく事ができる。そして、猟師の証であるバッチを付ける部分があり、免許証を所持できるポッケも豊富だ。

猟場で事件が起きた時も、警察の人もすぐに猟師とわかる恰好をしていたので、特に不審がられることもなかった。

ちなみに、その後夫は実績を付けたので、オレンジ色のベストも様になり、地元住民にも認められる本物の猟師になった。



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