日本を「モデルチェンジ」せよーー気候変動への対処は、負のコストではなく成長のバネである。
民間臨調「モデルチェンジ日本」を立ち上げ、11月22日、岸田総理に提言書を渡して議員会館で記者会見をしました。
提言の内容や記者会見の動画は「モデルチェンジ日本」のサイトからご覧いただけます。そこで僕は以下のように述べました。
洋上風力発電について、政府は2030年までに発電量1000万kW(原発10基分)を確保するという目標を立てています。
最新の洋上風力発電用の風車は高さ300メートルほどもあり、非常に大規模な機械産業になります。これをチャンスと捉え、自動車メーカーの下請けがそこにシフトしていくような動きも必要になると思います。
新しい産業を生み出していくという考え方が重要になります。
洋上風力発電については、政府が漁業権の交渉を責任を持って行うセントラル方式で行わないと解決しません。
太陽光パネルも、荒廃農地など、設置できるところはまだまだたくさんあるのに農地法などの規制によって設置できないといった問題がある。
岸田首相にはこうした様々な壁を解決しないと、気候変動対策を経済成長のバネにすることができないと申し上げました。首相にもそのように認識していただいたと思うので、これから改革が進む可能性があると強く思います。
日本では既存の技術や雇用への配慮が優先され、産業構造の転換が進まない。この危機感をぜひ共有してもらいたい。僕の記者会見での発言をより詳しく述べている拙著『カーボンニュートラル革命』の一部を掲載します。
「モデルチェンジ日本」では、進むべき日本の道筋を示そうと思います。そのための議論の素材です。
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