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日向坂12thの発表と今後の展開



1.現在の制作体制
  「絶対的第六感」というタイトルからわかる通り、11thで回帰した恋愛初期の10代の気分を表現していく路線は変わらなかった。
 一方で秋元康の外連味というかフックを与えるための「絶対的」が何を意味するのかが問題になる。
 さいきんの秋元康さんの作詞能力の衰えが加速しているのはこういった言葉遊び的な作詞が滑る傾向にある。
 いまさら現在の生活する10代の少年少女を描写する方向性はついて行けずあきらめた結果、世俗的な単語を起点に衆目を集めたり、モノを比喩的に描写して現実に置き換える手法が増えている。
 モノ系の作詞はまだまだ言い得て妙な表現が飛び出しているが、現在のトレンドをとらえようとして時代を読み違えたものも出てきた。
 しかし全ての楽曲の責任が秋元康氏に帰属するプロデュース契約はNGTの不祥事からAKBに続いて解除されており現在は事務所側がプロデュースしたものに作詞を提供している。(TOKYO SPEAK EASY指原莉乃との対談から)
 リリース日からわかる通り4月にリリース遅延を起こした乃木坂とともに年2作品体制は確定的となった。年3は櫻坂46のみとなる。
 2024ライブツアーを実施しない可能性高まっているが東名阪の3か所のみまたは、卒コンと併せたツアー、さらにひなくり2024の復活なども考えられる。

 紅白歌合戦はその年の動員数が指標に入っているために2025年以降の開催はあったとしても1月にひなた坂46ライブをずらす以外は卒業メンバーの活動時期はすべて年内を想定している。
 
2.ハニーデュー路線はキープで
 今回は卒業曲が表題とはならなかった。
  仮に卒業ソングを表題とすると加藤史帆、丹生明里のダブルセンターだったかもしれない。
  しかし年2作体制の日向坂としては今年の1枚の価値が重いため、路線を明確化するためには数字的にも内容的にも回復基調にあるハニーデューの流れは変えることができない。
 一方でセンターの正源司陽子はメンタル面で不安定な部分を露呈してしまったので、単独連続センターは避けたかっただろう。また歌唱力やダンス能力に関しても突出した能力を発揮したとまではいかないので、藤嶌果歩さんの歌唱力とのコラボを期待しているのだろう。
 したがって選択肢としてはWセンターしかなかった。
 
3.フォーメーションについて
 前作より1名減らしたフォーメーション。現在はステージに上がる人数を削る歌番組が多いのでそれほど気にはならない。スクエア配置でもない扇型の陣形。
 河田陽菜さんの3列目だけが気になる。
 1)両端には高身長メンバーでセンター2名が低身長なのを考慮しての展開
 2)小坂菜緒、加藤史帆のペアは巧妙に準備されてきたペア
 3)佐々木美玲さんが裏センターということでここも確定
 4)東村芽依さんの位置も意味不明で松田好花さんとの相性も見えないし反対サイドの金村美玖ちゃんと組ませたいのか?いやそこはペアになるのは丹生ちゃんだろうという疑問
 5)同様に河田陽菜さんも上村ひなのペアというわけでもないだろうし身長的にも東村芽依さんの横のほうがよかった気もする。
ここは耐えてくれという気持ち。

4.卒業セレモニーと卒業コンサートの境界
 4人全員が卒コンを開催できればそれが良いという人も多いと思うが、今後卒業するメンバーにも影響する案件で、明確なルール付けが行われていると感じる。
 考えられる要因として
   1)表題センター経験者
   2)キャプテンなど要職
   3)ユニット曲が複数ある
   4)カップリング曲でセンター経験がある
 これらの要素を段階的に数値化して
 A)東京ドームクラスの卒コン
 B)ひな誕祭の横浜球場クラスの野外、日本武道館
 C)全国ツアーのアリーナクラス(ぴあMM、横浜アリーナ)
 D)東京国際フォーラム、パシフィコ横浜国立大ホール、幕張イベントホールなどの会議場向け用途のホールから段階的に選択している。
 これに重要な要素としてグループの展開上時系列で大きいホールに拡大させる要素が入ってくる。
 重要メンバーが卒業するとしてもいきなり東京ドームで卒コンとはならない。
 ツアーの中でドームクラスが定常的に満席になる余力のある時点で開催の方向性が来まる。
 
 同じような理由でひなた坂46のライブがパシフィコ横浜国立大ホールになったのも、渡邉美穂卒業セレモニーが東京国際フォーラムになったのもその後のグループの勢いに合わせて規模拡大の機会を残すためにこじんまりとさせた理由の一つになる。
 いまならひなた坂46のライブを実施するならツアー形式にして地方開催するか、幕張イベントホールもしくは幕張メッセ展示場の2ブロック使ったライブになると思われる。
   ここでインフレを起こすと実力不足で東京ドームライブを開催する到達点が来てしまいその後の設定に苦労することになる。
  実際日向坂も東京ドーム前と後の勢いで同様の現象が来ていた。

5.今後考えられるライブ開催案
 1)ひなた坂ライブ複数開催(東京、愛知、大阪) Zeppツアーでもよいかもしれない。
  最終日は濱岸ひより卒業セレモニー
 2)日向坂46ライブ3DAYS(横浜アリーナ)
 丹生明里卒業コンサート、東村芽依卒業セレモニー
   3)ひなくり2024 東京ドーム2DAYS
    初日は加藤史帆卒コン
 
ここまでやれたら今年の日向坂にはたとえ紅白落選したとしても残るものは大きいしよくやったといえる。
しかし、現実は日程が詰まりすぎて数分の一の可能性があるのも道理なので曲が発表されるまで静観したい。

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