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ギフテッドの読書の仕方

いのりです。

ギフテッドや、その傾向のある人がおこなう
読書の特徴について、いくつかまとめてみました。
当てはまるものはあるでしょうか?






1.選書の仕方

まず1つめの傾向は選書の違いです。

ギフテッドの人たちが選書する本には
難易度の高い本が多いです。
平均的なIQをもつ人たちに人気な本は
平易で読みやすい本が多いですが、
IQ130を超えるようなギフテッド
(ここでは特に言語理解においてIQ130以上を指しています)
の人たちは深い知識や洞察を得ることができる本を好みます。
反対に彼らは多読家でもベストセラー本などは
あまり好みでないことも多いです。

なぜベストセラー本を読まないのか。

理由の一つには、「すでに知っている知識」
ということが考えられます。
彼らは日々多くの知識に触れて取り込んでいるので、
大衆向けの知識本には既知のものが多く
読んでもあまり得られるものが無いと感じています。

理由の二つ目には「より深い知識を求める」
ということが考えられます。
周りのギフテッドたちを見てみると
古典学術書を好む人が多いです。
古典はギフテッドにとっても難解であり
読みやすい本ではありませんが、
学問の祖や歴史的な天才たちの知識を学ぶことができます。
そういった本は極めて深い知識と洞察を得ることができます。
そのような本を日々読んでいるギフテッドにとっては
大衆向けの知識本は浅い本だと感じることがあります。

また学術関連の本以外でもやはり彼らは
大衆向けの本はあまり好まない傾向にあります。
たとえば感動系です。
ギフテッドの多くはHSP気質をもつといわれ
心理的に深い描写や繊細な描写に共感しやすいです。
ベストセラーになるような感動系の本は
あまり深い心理的描写が無いため
それらは表層的なものに感じることがあり、
彼らにとって共感しにくいです。

ギフテッドの多くが好む本として有名なものに
『赤毛のアン』があります。
この作品は日本で1970年代にテレビで放送されていたこともあり
一般的にも有名な作品だと思います。
この作品には、主人公のアンの異常なまでに繊細な心理的表現と
アンがもつ独創的な世界観、人生哲学が描かれていて、
ギフテッドの多くが共感しやすく、
また、魅了される作品です。
MENSA会員として有名な脳科学者の茂木健一郎さんも
最も好きな本の1冊として紹介されています。


2.併読

ギフテッドの人たちのユニークな特徴の一つに併読があります。
読書をする人のほとんどは1冊の本を読み切るまでは
別の本を読まないと思いますが、
ギフテッドの中には併読をする人が多くいます。
その理由には、
彼らの強い知的好奇心と記憶力にあります。
彼らは広い知識を追い求めるので
特定の学問に固執せず、幅広い学びを好みます。
多様な本を併読することで遠く離れた知識の連関が生まれ
新たな考えや発想が生まれることもあります。

IQから考えると併読は、
ワーキングメモリの高さと相関があるといえます。
もし併読する傾向が当てはまるのであれば
ワーキングメモリが高い可能性があるといえそうです。


3.幅広いジャンル

ギフテッドの人たちの読書の特徴3つ目は
幅広いジャンルの本を読むことです。

周りのギフテッドでない読書家たちを見てみると、
恋愛ものが好きな人は恋愛ものばかりを
推理小説が好きな人は推理小説ばかりを
読んでいるような感じがします。

ではギフテッドの人たちはどうか。

彼らの読んでいる本を見聞きしてみると
学術書をはじめ、文学、恋愛、ファンタジー、ミステリー、SF、児童書など
とても幅広い本を読んでいます。
ギフテッドがファンタジーを好むというと意外かもしれませんが、
創造性にあふれるファンタジーはギフテッドも読みます。

また、それに関連して彼らには児童書も人気があったりします。
ギフテッド、特に言語理解の高い人は言葉遊びを好む傾向にあります。
児童書には多くの言葉遊びが含まれているため
意外かもしれませんが彼らに好んで読まれています。

ただし、ギフテッドの多くが好まないジャンルが1つあります。
それは自己啓発本です。
このジャンルの本を好まない理由としては
先述した大衆向けと同じ理由で
彼らにとって表層的に感じられるところにあるからだと思います。

また、論理的思考の人が多いギフテッドにとって
経験論や感情論が多い自己啓発本は、
共感や納得がしにくい本といえます。


今回はギフテッドの人の読書の傾向について書きました。
もし他にあなたがもつ特徴があればコメントで教えてください!



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