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『残酷な天使のテーゼ』は神の詩

前回お話した私の死生観をまんま表現されているかのようなヒット曲を、今回はご紹介させて頂きます。様々な悩みや苦しみを抱えている人々の一助になれば幸いです。


「逃げちゃダメだ」なんて思っちゃダメだ

精一杯努力して頑張っているにも拘らず、自分が置かれている立場があまりにも理不尽で辛すぎる時は逃げてください。『泣きっ面に蜂』状態の不運が重なる時、それはその道が「間違っている」ことを知らせるために起きている場合もあるのです。

学校も職場も人との出逢いも住む場所も、その選択肢は数え切れないほど存在しているのです。1億分の50人に嫌われた位で「友だちがいない…」なんて思わないでください。1億分の100人が敵に回った位で「人生終わりだ…」なんて思わないでください。新天地で新たに100人の親友と200人の仲間を作れば良いだけのことで、過去を断ち切って環境を変えれば幾らでもやり直しができるのです。人は誰しも本当は自由なのだから。嫌な環境からは何度でも逃げ出したら良いのです。世界は広いのだから。但し、今いる環境(居場所)からは逃げても、自分の人生からは絶対に逃げないでください。それは最も重いペナルティとして圧し掛かります。何故ならば「死は終わりではない」からです。

シンクロ率、高すぎなのでは…!?

映画『マトリックス』の中でトリニティがヘリコプターの操縦方法を一瞬の内に脳内にダウンロードして習得したように、

「人は死後、姿の見えない蝶になる」

ということを私が理解するようになったのは2011年の震災が起きてからでしたが(詳しくは前回の記事をご覧ください)

何とそれより15年以上も前にこの曲の歌詞は存在していた!!…という事実に気付いた時は釘付け状態になりました。

だけどいつか気付くでしょう その背中には
遥か未来めざすための羽根があること

あなただけが夢の使者に呼ばれる朝がくる

抱きしめた命のかたち その夢に目覚めたとき

『残酷な天使のテーゼ』の歌詞より一部抜粋

「そういう内容の詩だったんだ…」

私が小説やドラマを全く見ないのと同様、アニメを全く見ない方々はご存じないかも知れませんので簡単にご紹介させて頂きますと『残酷な天使のテーゼ』とは、1995年10月に放送が開始された『新世紀エヴァンゲリオン』の主題歌です。

今から29年前に発売された古い曲ですが、確認できただけでも2018年~現在までの7年間ずっと、年間カラオケランキング(アニメ部門)のトップ3に君臨し続けている化け物級の大ヒットソングです。何故そんなに人気があるのかと言うと、それは勿論『新世紀エヴァンゲリオン』という作品自体がこれまた化け物級の異色アニメだからです。

マンガもアニメも殆ど見てこなかった私でしたが、素人目にもその斬新さは一目瞭然で理解できました。ですが、この作品の随所に散りばめられたモチーフについては無神論者だった私が知る由もなく、また、歌詞には全く興味が無く、音色やメロディなどの『音』としてしか音楽を聴いてこなかった私が意味深な歌詞の内容に気付くはずなどありませんでした。「カラオケでよく歌っていた曲なのに…」という状態すらも…

蒼い風がいま 胸のドアを叩いても
私だけをただ見つめて微笑んでるあなた

『残酷な天使のテーゼ』の歌詞より一部抜粋

当時は気付かなかったけれど…ということは本当に沢山あって、この『新世紀エヴァンゲリオン』もその内の一つでした。ということで、ここからはこの異色アニメの随所に散りばめられているモチーフについてお話させて頂きたいと思います。

(東名高速 足柄SA)

天使は人類の敵という設定

この『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する単語『アダム』『エヴァ』『死海文書』と聞けば、一度も手に取って読んだことが無くても、それは聖書に関連する言葉だと殆どの人が理解するのではないでしょうか?私も『新世紀エヴァンゲリオン』を視聴していた1995年当時はその程度の認識でいました。が、実はその程度の話ではないことに後々気付く結果となりました。

まず作品名『新世紀エヴァンゲリオン』の新世紀とは読んで字の如く『新しい世紀』のことですが『世紀』とは100年間のことを指し「現在は西暦2001年から西暦2100年までの21世紀である」というのは説明するまでもない常識で、この百年間を英語では『century』センチュリーと言いますが、英語にはさらにその上の千年間を表現する単語『millennium』ミレニアムが存在します。

つまり現在は新しい千年紀に入って未だ二十数年しか経っていない…ということになりますが、これがどれ位特別なことなのかを理解している日本人は残念ながら非常に少ないと思います。私たちは旧時代から新時代への歴史の転換点にいるのです。(『新時代』と聞いてピン!と来ましたか?「但し、西暦的には…」と今は申し上げておきましょう。)

そしてエヴァンゲリオン(EVANGELION)の『evangel』には『福音』という意味があります。世界基準で福音と聞いてまず最初に思い浮かぶのは新約聖書の四大福音書(マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネ)だと思われます。

さらに『使徒』という言葉の本来の意味は、イエス・キリストの側近中の側近である十二人の弟子たちのことを指して言うのですが、作中で『使徒』は敵として描かれ、それら『使徒』の名前(サキエルやラミエルなど)の後ろに付いているのは天使たちの名に付けられている『~エル』であり、有名どころでは大天使ミカエルやガブリエルが良い例で、ルシエルは神様に反逆して堕天使ルシファーになった…とされています。そして神様の側である使徒と天使を、人類の敵(悪)として表現している訳です。

またその他にもイエス・キリストの誕生時に登場する東方の三博士『マギ』の『メルキオール、バルタザール、カスパール(カスパー)』、死の瀬戸際に登場する聖槍『ロンギヌス』、『ネルフ』のロゴに描かれているいちじくの葉、『ゼーレ』のロゴにデザインされている666など、これら全てが聖書由来です。

さらに都市伝説に話を広げると、主人公『碇シンジ』の『碇』の字は、石工職人の『石』と定規の『定』からフリーメイソンを連想させ、『シンジ』は神事、『綾波レイ』の『綾』は色々な形、『波』は波動、『レイ』は霊とも取れ、『渚カヲル』の『渚』の字は第弐拾四話のサブタイトル『最後のシ者』で示された通り『渚』の字を左右に分解すると使者(シ者)となり、カヲルはあいうえおの五十音を一つ前にずらすと『オワリ』となり、次の第弐拾伍話のサブタイトルが『終わる世界』となっていることからも、聖書の終末をモチーフに描かれた作品だということがお分かり頂けるかと思います(その他にも戦艦ネタとか色々ありますが)…が、これらの内容は今や多くの都市伝説系Youtuberさんたちによって語り尽くされているかと思います。

本家本元は桁違いなのに…

長年ずっと関連商品が売れ続け、世代を超えて今なお多くのファンに愛され続けている『新世紀エヴァンゲリオン』ですが、これほどまでに聖書を強く意識して作られた作品であるにもかかわらず、残念ながらエヴァファン(日本人)の殆どの人は恐らくですが、聖書を読んだことが無いと思われます。そう思う理由は未だトレンドに上がってこないから…です。

30年近くも愛され続けている『新世紀エヴァンゲリオン』は勿論凄いことなのですが、聖書は数千年前から存在し、今もなお世界一読まれ続けている桁違いのベストセラー書物である上に、この『新世紀エヴァンゲリオン』という作品の至るところに要素として組み込まれているにもかかわらず、何故この本家本元である聖書には見向きもしないのか?不思議だと思いませんか?

また、聖書=『Bible』(バイブル)の語源はギリシャ語の『書物』から来ていますが、それが何故日本に来て単なる教典ではなく『聖なる書物』(聖書)と訳されるようになったのか不思議だと思いませんか?

「聖書とは何ですか?」とググれば「聖書はキリスト教の(旧約聖書はユダヤ教とイスラム教も)聖典」という答えが返ってきます。これが恐らく殆どの日本人が聖書を読まない原因だと思います。「外国人の宗教に興味は無い」と。

ではこの「聖書はキリスト教の聖典」という回答が実は「X(旧Twitter)の情報はフェイクやデマばかり」と同じ手法で用いらている偽の道標だとしたら?不都合な真実に辿り着かせない為の…

ということで、その話はまた別の機会に。
ここまで読んで頂いて有難うございました。
ではまた。

もしもふたり逢えたことに意味があるなら
私はそう 自由を知るためのバイブル

『残酷な天使のテーゼ』の歌詞より一部抜粋

誰かの気付きに繋がることを祈って
【耀きが全地を照らすその日まで】-第3章-
『残酷な天使のテーゼ』は神の詩(1曲目)


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