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『マージン・コール』2023年には同じような事が起きる?(世界の歴史)

 2023年には、この映画で描かれているようなことが起こるだろう、というシナリオプランニングの対策を考えるために、この映画を観てみた。

 「マージン・コール」という言葉が金融用語なので、分かりにくいが、要するに、株や証券の運用資金を10万円預けた(証拠金)としたら、例えば25倍まで購入すること(レバレッジ)が効かせれるのだが、損が増えると、金融機関から追加で証拠金を要求されるという仕組みを指す。

 この映画はリーマン・ブラザーズの破綻24時間を淡々と描いたものだ。リストラになったリスク管理部の人が調査していたデータを分析すると、彼らが保有するMBS(不動産担保証券)の価格が25%下がると、総資産を上回ることが分かったところから物語ははじまる。MBSの評価に1ヶ月以上かかることが原因で、クズ証券ばかりを買い漁っていたことが後から分かるという。

 そこで会社は、保有しているMBSを1日で売りさばくことを決断し、社員に臨時ボーナスをインセンティブとして与えた。しかし、ババを買わされた方は、その後リーマンを信用することはなくなり、ビジネスは難しくなる。しかし、歴史あるリーマンのCEOのは、1929年の大恐慌のときも、あのときも、リーマンは生き残ってきたと楽観している。

 しかし、リーマン・ブラザーズは倒産し、歴史から消えて亡くなってしまった。

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Creative Organized Technology 研究会(創造性組織工学研究会)
Creative Organized Technology をグローバルなものに育てていきたいと思っています。