『失敗から学ぶマーケティング 売れないモノには理由がある』消化不良だ(失敗研究)
500ページを超えるので、正直消化不良だ。著者によると、これでも1000ページ以上のものを圧縮したという。マーケティングの成功例は、限られているので、失敗例のネタは尽きないということなのだろう。
著者はマーケティングコンサルタントなので、手法の解説が多い。あまりに多いので、これも私は消化不良になってしまった。
ただ、随所に散りばめられたコラムが面白い。いくつか紹介しよう。
・ターゲット設定は「買ってほしくない人を決めること」
・プロダクトライフサイクルは、商品ではなく、「商品カテゴリー」
・クープマンの目標値を普及率の基準に使う
1)シェアが6.8%を超えれば、一つの分野として一人前になる
2)シェアが10.9%を超えたら、成長期に移行するので市場が膨らむ
3)シェアが26.1%を超えれば、成長期のど真ん中なので一気に成熟期まで普及することが確実である
この本は、スタートアップのマーケティングに役立つというよりは、大企業のマーケティング担当者が真面目に読むと役立つと思われる。ただし、経営者からの視点でのマーケティング手法ではないので、組織そのものから生まれる失敗事例は含まれていない。
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Creative Organized Technology をグローバルなものに育てていきたいと思っています。