『沖縄の民』 住民の確実なEvacuation Planを作成し、運用しておくべきだ(失敗研究)

 もし中国が台湾侵攻したときに、ロシアのように核の脅威を訴えかけていたら、誰も手出しができず台湾が中国のものになる「シナリオ1」と、アメリカがNATO加盟国でないから参戦しないのとは違い、台湾は別だと中国に対抗したとしたら、沖縄が巻き込まれる「シナリオ2」がある。なぜなら、馬毛島、奄美大島、沖縄本島、宮古島、石垣島、与那国島に地対艦・地対空ミサイルの運用部隊が常駐するからだ。

 「シナリオ1」の場合は、台湾からの大量の難民が沖縄にたどり着くことになるのだろうが、「シナリオ2」の場合は、各島々の基地が攻撃の対象になる可能性が高い。その場合に住民を避難させる方法は確定し、手配してあるのだろうか。この映画でも沖縄戦の最初の段階で、小学生を民間船に乗せて鹿児島に避難させている。(米軍はその一隻を狙って大砲を打ち込んでいたが)
 少なくともそういう人のロジスティクス網は作り上げておくべきだと思う。今回のウクライナでは2014年から戦争がある訳で、退避の方法をいくつかシュミレーションしておくべきだった。話し合いをしなければ、戦争がエスカレートすることは容易に予想できたのだから。

 この映画は先の沖縄戦を描いたものだが、今度こそは本土のバッファ的な扱いではなく、各自治体とともに日本政府が住民のEvacuationを確実に行える方法をいくつも確立しておくべきだと思う。台湾は半導体の集積地でアメリカにとっても日本にとっても重要なのと同じように中国にとっても必要なはずだ。しかも代替できるレベルのものでもないため、アメリカが台湾侵攻に参戦する可能性も高い。

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