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『「移民」で読み解く世界史』反対意見ほど耳を傾ける必要があることだけは確かだ(環境研究)

 河合塾の世界史講師である神野正史氏による移民の受け入れを行った国が如何に悶絶し、滅びに向かうかをまとめたもの。学習塾の先生は自由な発想が持ち味なので、神野さん以外にも茂木誠さんなどが有名だ。
 この人の主張は「まえがき」に凝縮していて、角界がモンゴルなどの異民族を受け入れたおけげで、精神修養、人格形成を目指す「道」である相撲がスポーツとなり、横綱の品位がなくなり、ガッツポーズや猫騙しなどの姑息な技での勝利を得るようになった。彼らが悪いのではなく、そもそも角界に外国人を受け入れた相撲協会の失態だと。

 結論は、「国土は一歩たりとも踏み込ませてはならない。一歩許せば二歩三歩と踏み込まれ、亡国へ直結する」なのだが、解決策は「人口減少を前提とした社会で、AIとロボットで労働力不足を補う」という。日本の人口は終戦時には、7,199万人から2010年に12,806万人となったが、このままの出生率では終戦時の人口になってしまうことだけは確かな未来予測となる。AIとロボットは税金を支払わないので、それらの不足分をどうするのか、消費税は何%になるのかなど、突っ込みどころ満載の結論だが、移民の受け入れ反対の主張が先にあるのだろう。

 移民受け入れ賛成、反対、人により意見が違うが、 河合塾の世界史講師である神野正史氏による移民の受け入れを行った国が如何に悶絶し、滅びに向かうかをまとめたもの。学習塾の先生は自由な発想が持ち味なので、神野氏以外にも茂木誠氏などが有名だ。

 この人の主張は「まえがき」に凝縮していて、角界がモンゴルなどの異民族を受け入れたおけげで、精神修養、人格形成を目指す「道」である相撲がスポーツとなり、横綱の品位がなくなり、ガッツポーズや猫騙しなどの姑息な技での勝利を得るようになった。彼らが悪いのではなく、そもそも角界に外国人を受け入れた相撲協会の失態だと。

 結論は、「国土は一歩たりとも踏み込ませてはならない。一歩許せば二歩三歩と踏み込まれ、亡国へ直結する」なのだが、解決策は「人口減少を前提とした社会で、AIとロボットで労働力不足を補う」という。日本の人口は終戦時には、7,199万人から2010年に12,806万人となったが、このままの出生率では終戦時の人口になってしまうことだけは確かな未来予測となる。AIとロボットは税金を支払わないので、それらの不足分をどうするのか、消費税は何%になるのか、などの突っ込みどころ満載の結論だが、移民の受け入れ反対の主張が先にあるのだろう。

 移民受け入れ賛成、反対、人により意見が違うが、反対意見ほど耳を傾ける必要があることだけは確かだ。ことだけは確かだ。

Creative Organized Technology をグローバルなものに育てていきたいと思っています。