『「働き手不足1100万人」の衝撃』小さなイノベーションをビルトインする以外の方法がない

 人口動態に基づくシミュレーションは最も確実な未来予測だ。現状を分析すると、日本は男性、女性ともに労働力率が先進国の中ですでにトップクラスだ。たとえば、30歳〜44歳女性では2025年では77.3%、2030年では80.6%、2035年では82.6%、2040年では84.2%にもなる。現在の働き方改革の中で、女性の労働力率はあらゆる産業で増加するだろう。
 一方、高齢者は2040年まで増加するが、それを牽引するのが85歳以上なので、高齢者の高齢化という現象になる。いずれにしても、2023年時点での日本の労働力率は80.0%となっている。ちなみに、アメリカは73.4%、イギリスは78.3%、ドイツ78.7%、フランス73.0%だ。

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