『別離』心に染み渡るような映画(イスラーム)
以前、映画館で観たイラン映画だが、Amazon Primeで無料だったので、再び観てみた。アスガー・ファルハディ監督の人間の心を切り取って、ポンと目の前に表現して見せる能力には感心してしまう。
預言者モーセも、預言者イエスも奇跡を行って、セム族の人々から預言者と認められた。そして、最後の預言者ムハンマドが行った奇跡は「クルアーン」そのものだと言われている。
この映画のラストシーンには、クルアーンの奇跡が現代に蘇っている。裁判より何より、ムスリムの人々の心にはクルアーンを通じて神が存在していることが、私たち日本人にも伝わってくるのだ。まさにイスラームの現世は来世と因果関係でつながっている。
政治的に難しいかも知れないが、アスガー・ファルハディ監督の作品は、欧米のブラピなどが出演を切望すると言われている。「ある過去の行方」「セールスマン」「誰もがそれを知っている」などの作品もそうだが、涙が溢れ出るのではなく、感動が心に染み渡るような映画なのだ。
Amazon Primeにもっとイラン映画が増えることを祈っている。
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